青嵐吹く (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738518

感想・レビュー・書評

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  • 御算用日記シリーズ1巻。まとめ買いで発売済み16巻中13巻迄揃えました、今月はこれでスタート。生田家4姉弟の次女・冨美と三女・三紗の姉達が作った借金返済のため、幕府御算用者として潜入し藩の秘事・不正を探ることになった元加賀藩の辣腕勘定方・数之進。諸藩改革を進める老中・松平信明の任命を受けた両目付役・鳥海左門配下となり、まず江戸の長屋に落ち付いた所に、姉達が転がり込む場面から始まります。改易(藩取り潰し)の確証を探る為の派遣探索が、両目付役の考えと数之進の性格から老中の思惑と違った展開になります。

  • これは初めて読んだシリーズだけど、微妙。時代小説は需要が多いと見えて本当にたくさんある。本屋の書棚みても読んだことのない作家がいっぱいだ。それもシリーズ物を何通りも書いていたり多作の作家が多いと思う。時代物って書きやすいのだろうか。書きやすくて需要が多く売れるのならこんないい商売はない、ってまあそんなに都合のいい仕掛けになっているわけではなかろうが。
    それで、いつもなじみにしている作家のものだけでも追い切れないのに、時々はついこうして新しいものにも手を出したりする。六道慧。まったくかすったこともない作者。何て読むのかも男か女かも知らない。カバー見るとりくどうけいと読む女性でした。東京両国生まれで、「本所七不思議」のひとつ「おいてけ堀」の近くに生家がある、というから時代小説作家になるために生まれてきたようなシチュエーションだ。宮部みゆきも深川だったよな。
    数之進と一角のコンビは悪くないし、ちゃんと意外性のある謎解きも盛り込まれている。文章も人並みだろう。筋立てもほめすぎだろうけれど、山本周五郎を思わせるところもある。なのに★二つ、はちょっと厳しいかな。でも二つ半。話に深みがまるでない。
    そこそこの長さはあり、一藩の取りつぶしという重たいテーマなのに緊迫感に乏しい。エピソードは盛りだくさんなのにひとつひとつが底が浅すぎる。それに全体に納まりが悪いというか細部に齟齬が多い。大ざっぱというか、細かいこと言わないで目に見える大筋だけを追っていればいいのだろうけれど、読んでいてどうにも気持ちが片づかないのだ。このシリーズまだまだ続編がたくさん出ているのだけれど、二作目を手に取ってみるかと思わせるには、もう一つ背中を押される何かが欠けている。だから微妙。

  • L 御算用日記1

    倹約が身にしみていて姉三人に頭があがらない生田数之進。数之進が三百両を越える姉がこさえた借金を返すため、奔走する話?
    数之進の人柄と友人一角との関わり、さらに左門のキャラがなかなか。シリーズ、面白いかねぇ?
    次女と三女、憎めないところも◯。ただ設定には難あり。武家から商家へ丁稚奉公。浪人一家でもないのに…。姉たちもあっさり府内入りってちょっとねぇ?

  • 御算用日記
    主人公生田数之進 の地味な、改易逃れ大作戦!
    主人公の真面目で温厚な性格に惹かれる。天地明察の渋川春海を重ねた。
    不思議と応援したくなる。
    解決への流れが自分には速すぎてついていけず 少し欲求不満が残ったけど面白かった。シリーズを読んでいってみたいと思う。

    母のお勧め本。母が面白いと思った本を同じく面白いと感じた。よかったv

    • mizueさん
      おもしろそー!
      おもしろそー!
      2012/10/18
  • 御算用日記①
    七日市藩、富くじ、入れ子、野分

  • HERSの推薦特集読んで、図書館1・2巻だけになかったので(何たること!)から買ってみた。
    手ごたえないくらいにサラサラ読めます。
    姉たちの借財のために「貧乏知恵」を捻り出す数之進。
    女難の相とはこのことよな、と思いつつ応援したくなる。
    が、ご都合主義名ところも正直否めません。

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著者プロフィール

東京都両国生まれ。ファンタジーノベル、伝奇小説の分野で活躍後、時代小説、警察小説を発表する。著書多数。

「2023年 『公儀鬼役御膳帳 連理の枝 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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