十八面の骰子 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739010

感想・レビュー・書評

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  • (収録作品)十八面の骰子/松籟青の鉢/石火園の奇貨/黒竹筒の割符/白磚塔の幻影

  • オムニバスで読んだ話が面白かったので。

    中国版水戸黄門。
    全国を回って、役人の不正を監査する巡按御史。
    外見が少年にしか見えない趙希舜。
    希舜の代わりに巡按御史の役をこなすことも多い伯淵。
    護衛役の賈由育。
    メインはこの3人。

    ミステリーな感じで面白かったし、爽快でした!
    途中から出てくる燕児も可愛かった。
    紅一点としてこのメンバーに加わって欲しい。

  • 破落戸どもに追われ街道沿いの松林から飛び出してきた娘。
    運良く通りすがりの旅人に会えれば「お救けください、旅のお方」と縋り付くものだろう。
    そして縋りつかれた旅人は、逃げている理由の如何にかかわらす、娘に加勢してやるものと相場が決まっている。

    しかし、その旅人が、娘よりも小柄な子供と、背ばかりひょろひょろと高い優男の二人連れだったなら、きっと自分で走って逃げたほうが良いと思うだろう……。

    しかしその『少年』趙希舜、身分は隠しているが実は全国を行脚しながら皇帝の名代として地方役人の不正を監察する「巡按御史」。従者の『優男』傅伯淵、護衛役の賈由育を引き連れて、各地で起こる奇怪な事件を次々と解決していく。


    中国版「水戸黄門」といわれてます。入浴シーンはありません( ゜∋゜)

  • 中国宋代を舞台にした連作ミステリ。中国版「水戸黄門」と紹介されていますが、言い得て妙ですな。地方役人の不正を監察する巡按御史が身分を隠し都市に潜り込み、奇怪な事件を解決していく。その設定の面白さに唸りました。ミステリとしては弱い気もしますが、エンターテインメントとして楽しみました。

  • 中国は宋の時代、十歳は若く見られる小柄で童顔な趙希舜は「巡按御史」―全国を周り地方役人の不正を監察する秘密捜査官。
    人の心を掴む美声の持ち主・伯淵、武人上がりの・由育を連れて全国各地の奇怪な事件を調査し解決していく!
    各地での探索も、だけど希舜の周りの人物の関係も面白いです。
    二話目は、焼き物が中華らしい感じで好きかな~悲しい真実を知らない人がいてもいいよね…それでなくても辛い結果だけど。
    割符の話は希舜の兄弟関係と、反発していた伯淵と由育が馴染んで仲間!て感じになっていいな、と☆丸薬も中華だなぁ!
    1話1話の事件は解決するものの…(解説にも書いてあるケド)希舜と伯淵の過去や、希舜の妻子がどうなったか、女細作の今後の活躍、とかが気になる事がどんどん出てきて…続きもあるそうなので早く一冊になると良いな♪

    20070306

  • 中国版水戸黄門。
    というか、中国版ホームズとワトスンのような気がしますが。

    人に勧めていただいて読んだ本です。
    キャラクターが秀逸でこの一冊では物足りず、雑誌に書かれた分まで、わざわざ取り寄せて読みました。
    新幹線の中で読もうと、これを含めて三冊文庫本を持っていたのですが、これを読む前に帰宅してしまいました。
    もったいないことをしたと思います。
    旅先で読めばまた味もちがったでしょう。

  • 2006年11月20日読了

  • 古代中国のお話。これで森福都ファンになりました。

  • 安心して楽しめる、中国時代ミステリー。
    3人の今後(勿論、希瞬と伯淵の過去も)が気になるので、早く続編が読みたいです。

  • 訳ありな童顔美形と、穏やか青年の道中。コノ2人の絶妙さがたまらない。

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