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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
大正末期が舞台の男と女が生々しく絡み合う愛憎の物語。この作家はとても美しくて読みやすい文章を書くな。
花をモチーフにした短編ミステリー。
時代設定が大正~昭和初期。とてもきれいな文章で、読みやすい。
そこまで裏をかかなくてもと思うが、満足できた。
とにかく耽美の世界を描き表そうとしているのはわかるし、美しくて美しくて胸が痛むのだけど、なんか今ひとつ書きすぎ感があるのは、私が小説に慣れてないからなの?
非常に読み応えある作品でした!連作短編集です、時代背景は大正~昭和初期にかけてで、それぞれが花を謎解きの鍵に据えていてミステリの定石に則って納得の結末を迎えます。 この著者は最初恋愛作家だと思ってたのですが(恋文という短編集を読んでました)昔からミステリも多く発表されていて『戻り川心中』も1980年の作品です。この一連の花をキーに据えた作品は花葬シリーズと銘打たれていて『夕荻心中』と対にな... 続きを読む »
ミステリの驚きは理性に訴える「意外性」に面白さの大部分が集約されると思うのだけど、この作品はその上さらに感情も揺さぶってくるから破壊力がハンパ無い。
表題作の『戻り川心中』の真相にはひっくり返ったけど、意外に『藤の香』と『桔梗の宿』の動機に、妙に心を揺さぶられる自分がいる…。
噂に高い、これをようやっと読み終えた。
(短編だし、読みやすいので読み終えるのに時間がかかったということではなくて)
たしかに美しい、クオリティの非常に高い作品群。短編集としてこうやってまとめられるにあたっても、それぞれ、バランスその他とてもよいと感じた。
がしかし。
こと「ミステリ」というところで見れば、自分の趣味嗜好からすると「ちょっと違うんだよなぁ、ということで星はみっつで。(あくまでも趣味の問題)
オレは基本、雪山の山荘ものみたいのが好きなので。
花々を物語の軸とした流麗なミステリー短編集で、どの話しもとてもせつなかった。とくに「桔梗の宿」と「桐の棺」がよかった。手放したくない本ですね。
流れるように美しく艶っぽい文章で、明治~昭和初期を舞台に男女の切ない恋愛描いたミステリ。収録作品の五編、どれもすいすい読めますがいっき読みせず、1編ずつ読んでは余韻にゆったり浸る楽しみ方をするのが良いかな。
素晴らしい作品集だと思いますが、明治~昭和舞台の場合は講談調のノリの方が好きな私には、この作品の雰囲気が肌に合わなかったみたいで星三つ。
一昔前の設定の話しばかりなので、個人的に大好きです。
最後に、ああ、なるほどな・・・。と関心というか納得させられてしまいます。
さらっとしていて読みやすいし、短編物ばかりなので
一話はすぐに読めちゃうため、本が得意でない人にもおススメ。
個人的に短編は好まないのだが、本作品は非常に良かった。それぞれの短編に連続性はないが、花が共通する。情景描写が常に暗い時代設定の中で非常に鮮やかな色がそれぞれの作品の中核を成し、読みすすめる内にどんどん惹きこまれうっとりする。それぞれの作品の読後感も良い。恋愛と推理トリックがある為、カテゴリとしてエンタメとしたが、文学性も多少あり。さくっと読めるのでお薦め。
まるで純文学のようなミステリ。言葉遣いがとにかく美しく、表題作はまるで優れた評伝を読んでいるようでした。ハラハラするような展開も、あっと驚かされるほどの結末もないけれど、純文学とミステリの融合した素晴らしい作品。
明治から昭和初期を舞台にした、恋愛推理小説集。
「藤の香」「桔梗の宿」「桐の棺」「白蓮の寺」「戻り川心中」の5編収録。
表題作は日本推理作家協会賞受賞作品。
とにかく有名な短編集で、気になっていた作品。ようやく読みました。
そして様々なベストに挙げられている理由がよくわかりました。
綴られている日本語の美しさにまず感動しました。
それが時代設定とぴったりマッチしていて、なんともいえない叙情性を醸し出しているのです。
泡坂さんの『蔭桔梗』を少し思い出しました。
そしてどの作品も切なく、またラストで見事な意外性をみせてくれました。
これがとても自然なんです。妙に技巧、技巧していないのに、ガラリと世界が反転するのです。
とにかく凄かった。
流麗な文体で描かれる、最高品質のミステリー小説。
ハラハラドキドキはないけれど、心地よい余韻に浸れる短編五作が収録されています。
まあお勧めですね。
抒情的な文章に引き込まれてしまうけど、各編のトリックがすごい。
やはり「桔梗の宿」は切ない。自覚のない語り手がなおさら。
他者をも巻き込む、偽りの自意識。
それに生命まで賭してしまう某作の絶望感にも圧倒される。
花のせいか、男と女のせいか…どことなく艶っぽい。けれど下品ではなく儚く美しい。こういうミステリ好きだーっ!!!トリックに重きを置きがちだけれど、こういうの、いいよね。いくつかの歌に「うん?」と思うところはあるのだけれど、表題作に『桐』が特に好き。他の三作ももちろん。

解説にあった流麗な文章という言葉がぴったりだった。
美しく色彩鮮やかな描写で情景を柔らかく浮かび上がらせる。
けどハッキリした色調ではなく霞がかったようなぼんやり薄暗い印象。
殺人事件が絡むから...





