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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
カッコつけすぎ。キザったらしくて読んでられねー・・・と思ったら、
最後の話セントメリーでやられた。動物モンは反則だよな〜。
男臭いハードボイルドな短編集でした。 【焚火】クールで渋いショートムービーをみているようで、この作品が一番好きでした。とてもシンプルです。追われる男が山奥で出会った謎の老人。このシチェーションだけでなんだかかっこいい。 自然への敬愛、男の強さと悲哀を感じます。 【花見川の要塞】ひと夏の出来事を描いた幻想的な一編です。草がぼうぼうと生い茂る夏の雰囲気や、駆け抜ける列車など景色がみえるか... 続きを読む »
表題「セント・メリーのリボン」を含め、5本の作品が収められた短編集
1本目「焚き火」が一番好き
『俗なるもの、卑しいもの、邪悪なものを見透す炯眼に曇りはない人だろう』
相変わらず男の矜持とありのままの自然が克明に描かれている。
綺麗で優しい文章で謳い上げるハードボイルド。
特に最後の「セント・メリーのリボン」は泣ける。
私が初めて「こういうのをハードボイルドというのではないだろうか」と感じた作品。 特に、この短編集中最終話の「セント・メリーのリボン」。 今まで、「ハードボイルド」と言われる作品を読んだ時の「俺ってハードボイルドだろ?」っていう匂いがまるでない。 何ということのない地味な包みに入ったお菓子が、食べてみたら今まで出会ったこともないほど硬く、パリっと、歯ごたえのある、香ばしい、それでいて品のいい醤... 続きを読む »
非常に潔い短編が並ぶ。 ただただ巧い。 としか言いようのない文章・構成の妙を味わえる作品集だ。
日本人でこの雰囲気をかもし出した短編をかける人がいたんだ。と驚き。
この空気感・世界感はたまに味わいたくなる気がする
(2007年9月)
稲見一良さんの作品は結構色々読ませていただきました。その中でも
自分の中で1・2を争うすごく好きなお話です。
自分が千葉の花見川居住、と言う事もありますがなんと言うのか
人と人との距離感がたまらなく温かい。ああ、まだまだ
人だって捨てたもんじゃあない。そんな風に思える作品ばかりです。
とてもお薦めなのです。
ハードボイルドに初挑戦。次はレイモンド・チャンドラー「長いお別れ」読んでみようかな。2007 7/14読了
内容(「BOOK」データベースより)
失踪した猟犬捜しを生業とするアウトロー探偵・竜門卓の事務所に、盲導犬の行方をつきとめる仕事が舞いこんだ。相棒の猟犬ジョーとともに調査を進めるうちに、薄幸な、ひとりの目の不自由な少女のもとに行きつくが、やがて…(表題作)。限りなく優しい誇り高い男たちの人間模様を、無駄のない文体とハードボイルド・タッチで描いた、感動を呼ぶ珠玉の作品集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
稲見 一良
1931年、大阪府生まれ。記録映画のプロデューサーを経て作家になる。’91年『ダック・コール』で第4回山本周五郎賞受賞。至純な魂を持ち続け、感動的な作品を生み続けた。’94年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
070412。読書ブロガー新.さんのオススメ作家を初読み。短編にも拘らず、ぐぐぐっと世界に引き込まれてしまう。物語力が強い、すごい。この人はもっと読まねば。ただし浸った世界を大切にしたいから、一回に一編までしか読まないこととする。
正月休みから一篇づつ読んでいたのだけど、ちょっと間が開いていて、今日は岐阜へ義父を見舞いに行った行き帰りでポツポツと読了。スタイリッシュで格好良いです。ちょっと格好良すぎるかも。昔パーカーのスペンサーシリーズが好きで良く読んでいたのだけど、そうした流れですね。『焚火』や『セント・メリーのリボン』はその系譜に沿った文体で有無を言わさないハードボイルドである一方、『花見川の要塞』はそういう文体で書いた童話で印象深く、『麦畑のミッション』はどこか昔の映画“Amazing Stories”の中の一篇を思い出させます。日本の話であってもどこか違う世界のような、今の話であってもどこか昔に見たような、そんな雰囲気も独特で。
焚火の炎。麦畑。東京駅赤レンガ。林の清々しい冷気と男と猟犬。映像的な文章に、読んでいてどんどん惹き込まれます。

「焚火」の老人が豹変するところ、と「終着駅」の落ちが気に入った。





