月の扉 (光文社文庫)

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著者 : 石持浅海
  • 光文社 (2006年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740450

月の扉 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。
    そしたらハイジャックの話だった。

    予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。
    意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。
    座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。
    座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。

    カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。

    全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。
    ☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。

    しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。

  • 心酔する「師匠」のために罪を犯し、ハイジャックしてしまう弟子たち。
    しかし弟子たちそれぞれにも、それぞれの思惑や動機があって・・・。
    突然のアクシデントで混乱する機内は、犯人によって監視状態に置かれていた。
    にも関わらず、殺人事件が起きてしまう。
    なぜ?どうやって?
    ハイジャック犯からの指名により、不可能犯罪を解き明かしていく(通称)座間味くん。
    愛する子供への愛情は、ときに人を狂わしてしまうほどの強さがあるのかもしれない。
    理性では抑えきれないほど心が壊れてしまったときに、人は愚かな行為に及ぶのだろう。
    犯人の動機には共感はできない。
    でも、素人である座間味くんが論理的根拠に基づいて解き明かしていく過程は面白かった。
    人の書かないものを書きたい。
    そんな石持さんの意気込みが伝わってくるような物語だった。

  • 真壁たち主人公の目的はハイジャックなのだが、彼らの関知しない殺人事件が発生してしまう。真壁はハイジャックを成功させることに忙しく、事件の解明はただの一般人の乗客として乗りあわせてしまった座間味くんに依頼する。
    しかしその座間味くんの思考が非常に丁寧で事実をひとつひとつ積み上げて解答に近づいていくという過程が小気味いい。同時進行で進む警察との戦い。ドキドキしてどんどん先まで読めてしまう。面白かったー

  • 手品を凄いと思うのは種も仕掛けもあるのが解るから。

    超能力を胡散臭いと思うのは仕掛けが有るか無いかが解らないから。



    私は奇跡(宗教的な)や超能力の類いを信じません。

    何故なら、見たことが無いのと理屈が無いからです。


    宗教が嫌悪されるのは、理屈が無いものを無理矢理信じ込ませ『お節介な心配をしてあげるからお金を下さい』
    そのお金で建物を建てます。
    一生に一回は拝みに来てください。
    というような事を古今東西すべての宗教でやっているからだと思います。

    全ての宗教家が石嶺孝志のようだったら死後の世界にもう少しだけ興味が持てたような気がします。




    沖縄那覇空港でこれから離陸しようとする旅客機がハイジャックされた。

    反抗グループ【柿】【真壁】【聡美】の要求は無実の罪で留置されている師匠【石嶺孝志】を《空港まで連れてくる》事!


    しかし物語は急変する。
    ハイジャック中のトイレの中で乗客の一人が死亡する。


    死体の第一発見者の恋人【座間味くん】はハイジャックグループから事件解決するよう命令される...

    ハイジャックグループの要求は無事!?達成できるのか?【座間味くん】は事件を解決出来るのか?


    全ての伏線は皆既月食の下で収束されていく...


    石持浅見の小説は題名が美しくて、つい買ってしまう。しかし月の扉は中身も美しい...

  • 色々と消化不良だった。
    個人的に師匠の描写をもう少し増やして欲しかった。

  • 「師匠」石嶺孝志はいい人なのか、それとも悪い人なのか、ずっと考えていた。というのが、「師匠」が『月の扉』を開いて向こう側へ連れて行ってくれる、と言う話ばかりが私の頭の中にはあって、常識的に考えたらそれはありえないことで、それをどういう風に描くのかなって楽しみにしていた。
    だからラストがあんな風になってなるほどねって思っていたら、座間味くんの話からほほぉ~となって。なかなか夢のあるお話でした。意外なラストでした。

  • ◆沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。


    石持さん三冊目。
    う-んやはり世界観が独特(笑)

    一歩間違うとSFっぽいというか‥。
    設定に納得しちゃえば、まぁ素直に読めるかな。
    でも東野さんも『パラレルワールド・ラブストーリー』とか、『時生』とかSFっぽい作品はあるわけで、不可解な設定でも自然に読ませちゃう東野さんはやっぱすごい!

    で、石持さんは果敢賞ってとこかな。
    アイルランド問題とか、空港関連とか、水族館の内部とか、作品テーマのために色々調べ上げて、作品を作り込んでるのも好感がもてる。

    私は『アイルランドの薔薇』より、こっちのが好き!
    飛行機の中のミステリーっていうと、銀翼の奇術師とか天空の難破船とか‥どうしてもコナンを連想しちゃう(^^)!
    新一のNY行き飛行機の初めての事件とか!

    しかも探偵役に抜擢された「座間味くん」のキャラがやや新一っぽいんだよね♪
    したたかで自信過剰なとことか(笑)
    座間味くんの彼女も蘭ちゃんぽいし(笑)

    そのせいか設定は個人的にかなり楽しく読めました!

    内容的には、他のキャラクターも魅力的だし、ストーリーも面白いんだけど‥
    ハイジャックの動機や、いつもながら犯行の動機がやや理解しがたかったのと、犯人がわかりやすかったのは残念。
    最後の小さいどんでん返しはそれなりに面白かった!

    しかし「座間味くん」素敵(笑)

  • ハイジャック中に起きた殺人事件の解明を任されてしまった一乗客の座間味くん。
    そんな中での、座間味くんとハイジャック犯達との心理戦の方が面白い。
    犯人は早い段階で予想がつくんやけど、動機が最後の方まで分からんかったなぁ。
    ラストにも、予想外の展開があるし。
    良い意味で裏切られたぁ!!

  • 読了日2013/01

  • ハイジャックと密室殺人が絡む、他の小説にはあまり見られない、二つが合わさり、座間味くんが事件の解決へ導いて行く物語。飛行機の中で何が起こっているのか、狭い空間の中から事件解決へ繋がる一手はないか、どのようにして起こったのか、全体的にクローズドサークルの雰囲気が感じられ、終始ドキドキものであった。ハイジャック犯が何か手がかりを持っているのでないかという意外な展開が見え、瓢箪から駒な事実が見え、解決への糸口となるのも面白い。座間味くんの由来が土地と関連しているのも面白かった。

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沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変-。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化。

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