寺山修司の俳句入門 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741280

作品紹介・あらすじ

目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹-寺山修司の出発点は俳句である。高校時代より、後の広汎な表現活動の萌芽を感じさせる完成度の高い作品を作った。本書は、単行本初収録作品を含む寺山の俳句についての「文章」「発言」を網羅したはじめての画期的な試みである。寺山ファン、俳句愛好者のみならず、これから俳句をはじめようとしている方にも絶好のもの。

感想・レビュー・書評

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  • 「寺山修司の、俳句入門」ではなく「寺山修司の俳句、入門」書です。

  • 寺山修司は、大学時代に短歌の新人賞を受賞し、詩、小説、評論を執筆する一方で、劇団実験室「天井桟敷」を主宰するなど、様々なジャンルで活躍しました。のちに様々なジャンルで活躍する寺山氏が10代半ばから後半まで熱心に取り組んでいたのが俳句でした。寺山氏の俳句の作品や、俳句に関する解説やエッセイ、句会の記録などがまとめられています。50年以上の月日が流れているのに、色あせていない青春俳句を知ることができました。(2012.1.3)

  • たしなんでいないと、少し受け取りにくい内容。しかし、違う話から始まるネタの幅はさすが。柄でもないのに尾崎豊と被るこのジャケは本人の意向ではないだろう(笑)。入門の言葉通り、玄人筋の評論にとどまらない、初心者への歩調合せに俳句への愛情を感じる。

  • 俳句はまだまだ難しい。でも祖父もやっていたから、興味はある。寺山の作品は戦後直後に書かれている。この時代に俳句とは贅沢な文士だったのだろうか。

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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