聖い夜の中で 新装版 (光文社文庫)

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  • 光文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741648

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー作家、仁木悦子の絶筆となった作品。
    この本に収録されている、タイトルにもなった作品は、以前、水谷豊主演でドラマ化もされています。
    収録されている作品は、どの作品も一応、ミステリとなっていますが、難解な謎解きではない、どこか大人の童話的な雰囲気を持った内容でした。
    仁木さんの作品は、あまり読んだことが無かったので、これから色々と読んでみたいと思います。

  • 『陰のアングル』
    恋人・荒矢経雄の殺害。ショックを受けた葉山冬子にかかってきた電話。荒矢の部屋に残された写真。荒矢がアルバイトで撮っていた写真。幼稚園の子供の写真。写真に写っていた物を利用した恐喝の謎。

    『うさぎを飼う男』
    祖父の誕生日に祝いにやってきた浅山暁子。あこがれの従兄弟・舜二と婚約者ますみ。もう一人の従兄弟・定彦の死。現場で目撃された舜二の秘密。

    『折から凍る二月の』
    友人の水原百合絵の従姉妹・辻まり子の死の現場から立ち去る百合絵の姿を見かけたと孫から聞かされた風見あや子。調査を開始する。まり子が調べていた「廟行鎮」という言葉の謎。まり子が目撃した深井貞三の殺害事件。

    『数列と人魚』
    妻・箕井百合子の失踪事件を調べてほしいと依頼してきた箕井昭。失踪直前誤配された手紙を届きに出かけた百合子。謎の男の数列の書かれた手紙を渡されていた。見つかった手紙。捜査の進む中殺害された昭。妹・紗希子の捜査協力。

    『聖い夜の中で』
    大好きなおばあちゃんに死なれたひろむ。別居していた母親に引き取られるが・・・。脱走した岩田。自分を裏切った女への復讐を誓う。逃亡の為にサンタクロースに変装した岩田と出会ったひろむの冒険。

     2011年5月17日読了

  • 2010年9月6日購入。
    2011年1月4日読了。

  • 3月

  • 仁木悦子の作品は、とっても不思議。美しいもの、純粋なものだけでなく、醜いもの、どろどろしたもの、人の心にあるあらゆるものを描いて、でも読んだ人を嫌な気持ちにさせない。表題作「聖い夜の中で」を読むときは注意。泣きそうになりますよ。

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著者プロフィール

1928 - 1986。小説家。ミステリーや童話を手がけ、1957年に長編デビュー作『猫は知っていた』で江戸川乱歩賞を受賞。明快で爽やかな作風で、「日本のクリスティー」と称された。1981年には「赤い猫」で日本推理作家協会賞を受賞。無類の猫好きとして知られる。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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