- Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334742102
感想・レビュー・書評
-
豊臣秀頼が、大坂の陣の大阪城落城の際、薩摩に逃れたという伝承は確かに、存在するらしい。
しかも、その伝承は、歌となって存在してると以前聞いたことがあろが、真田幸村が共にしたとされる。
真田幸村といえば、徳川家康を追い詰めて、そのあと力尽きたところを討たれたとされるが、影武者が多く存在されたと言われていて、それが真田十勇士などの創作にも関わってるのでしょう。
ただ、本書では、真田幸村でなく、その嫡子である、真田大助が秀頼を薩摩へ逃がそうとする。
ただ、そこには、複雑な思惑があり、実に変な構図となって描かれるところが面白い。
歴史がこの通りであったとしたら、幕末の倒幕はとっても面白く見ることができると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
薩摩落ち延び説
-
大阪城落城の後、豊臣秀頼が、真田幸村の嫡子である大助などと共に薩摩へ落ちる話。
映画「逃亡者」みたいなスリリングな展開。
徳川と島津らの様々な思惑が絡まって、時代小説としてはかなり複雑な話になっている。
茜が可愛い。 -
(「落ちた花は西へ奔れ」改題)
誰が味方で誰が敵で、真実はどこにあるのか、最後まで読み進まないとわからない話。秀頼が薩摩へ逃れたという伝説を題材に、大坂方、徳川そして島津、各人の思惑入り乱れ、葛藤、策謀、離反…と正に時代ミステリー小説。話は少女の目線で戦から帰ってきた父が別人に入れ替わっていたというところから始まります。その後、大坂の陣にある真田大助の目線へと移します。結末は決してハッピーエンドとは言えないと思うのですが、こんな結末も良いなと思いました。見所は多々ありますが、私は逃避行の中で秀頼主従が成長していく過程に注目して読んで頂きたいと思います。あとは一瞬登場の高虎(笑)…ほとんど話に絡んでないちょい役ですが重要人物として紹介されてるのが嬉しいところ。これは趣味ですが、是非読んでいただきたい本ですのでこれ以上のネタバレは避けようと思いますが、結局のところ大御所と惟新様は凄い人だという一言に行き着くやも。 -
「花のようなる秀頼様を、鬼のようなる真田が連れて、退きも退いたり鹿児島へ」の唄がモチーフの話。 真田大助かわいい^^ かっこいい秀頼がいます。 しかしどういうことか・・・問題児はみんな鹿児島を目指すのか・・・
-
薩摩藩の政略がらみ。父っぁんは肝が座ってる。
命を無駄にするな。命を惜しむな。 -
ifのお話。
真田大介と(字は合ってましたっけ??)西国に落ち延びようとする秀頼の話。
実際にも大阪の陣後に九州に落ち延びたという説もありますが。
さて真相は・・・。
こういうことを考えると歴史はおもしろいですね。 -
あんまり期待してなかったんですが、結構面白かった。
大坂夏の陣で秀頼を大坂城より脱出させるのだが、誰が敵で誰が味方か分からず最後までハラハラドキドキの展開。
一度読む価値ありです。
著者の他の書籍も読んでみようと思いました。