- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334742317
感想・レビュー・書評
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吸血鬼。ホラー。アンソロジー。
好きなジャンルではないけど、好みの作品も多々。
「吸血魔の生誕」「楽園回帰」「ドラキュラの家」「混血の夜の子供とその兄弟達」が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2007年4月20日、初、並、帯無
2016年5月3日、伊勢BF -
久しぶりの異形コレクション。
あまり印象に残る作品は無かった。
唯一、三津田信三「赫眼」は再読だが良かった。
シリーズはいつまでも続けて欲しい。 -
面白かったのは「吸血鬼の生誕」、「春浅き古都の宵は……」。
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異形コレクション37 吸血鬼デス。
いろんなタイプの作家さんの、いろんなヴァンパイアが読めるので、かなり得した気分になれます。
寝る前にベッドの中で、ちょこちょこ読むのがお勧めです。 -
この中の、鏡という小説が一番好きです。
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10/18読了
各作品の扉に山本タカト氏のイラストが使用されている。
好きなものはやはり王道的なもの。
「吸血魔の生誕」小中千昭
「春浅き古都の宵は」森真沙子
「ドラキュラの家」福澤徹三
「鏡」安土萌 -
いかなる時代、いかなる環境でも、われらは滅びず、生き続ける。
モンスターアンソロジー・異形コレクションの源泉、宵闇色の物語たち。
吸血鬼をテーマに書下しが集う異形コレクション37冊目。
菊地秀行「〈隻眼流廻国綺談〉石の城」
小中千昭「吸血魔の生誕」
平山夢明「??0.04%」
倉阪鬼一郎「它川から」
三津田信三「赤眼」
飯野文彦「楽園回帰」
牧野修「血を吸う掌編」
石田一「影武者」
森真沙子「春浅き古都の宵は……」
福澤徹三「ドラキュラの家」
加門七海「蝶の断片」
速瀬れい「連鎖劇」
朝松健「緋衣」
飛鳥部勝則「王国」
三川祐「混血の夜の子供とその兄弟達」
安土萌「鏡」
奧田哲也「非業」
間瀬純子「死の谷」
田中文雄「森は歌う」
皆川博子「月蝕領彷徨」
井上雅彦「流離うものたちの館と駅」
お気に入りは、
「楽園回帰」
「影武者」
「蝶の断片」
「王国」
「混血の夜の子供とその兄弟達」
「鏡」
SSの名手、安土萌氏と三川祐氏は別格な好みで、今回も期待を裏切らないイメージのSSだった。
安土萌氏の「鏡」は大人の(女性の)ためのダークファンタジーともいうべき幻想譚。オチは弱いが、やっぱりこの作者の作品は好きだ。
「混血の夜の子供とその兄弟達」は、分かりやすいショートショートに思う。だが、その丹念な筆の置き方で、ラストの衝撃までは疑惑を感じさせない。
それにしても、職人という言葉は的確。作者の作品を早くまとめて読んでみたい。
「影武者」、「王国」は既存の吸血鬼あるいはドラキュラ伯爵のイメージに沿った力作。
「影武者」は二重(多重かもしれない)叙述トリックのみならず細部にまで目を凝らしたし、
「王国」のあまりにあまりなネタバラシ。キラの首、打ち討ったり!には心底驚いた。
「楽園回帰」、「蝶の断片」は広義の吸血鬼小説。
母体の中の胎児とはいかに不気味なものかと痛感させられる「楽園回帰」のラスト。
アーバンストーリーと呼ぶには範囲は狭いが、都会的なテクストにドグラマグラな雰囲気が染み込んだ感じが好き。
怪奇幻想という言葉の幻想を強調し、色彩豊かな描写に恍惚感を得た「蝶の断片」。
確かに蚊が吸血鬼ならば、蝶もそうかもしれない。
舞台背景がノスタルジックで没入してしまう。
全体的に完成度が高い。やはり、吸血鬼というテーマの深遠さ故か。
伯爵の血族〇ノ章がシリーズ化されて欲しいと切実に願う。 -
20-19