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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
仕事や家庭において重要な位置を築いている主人公。
日々の自分の変化に気づき、受診すると若年性アルツハイマーと診断される…
私が私でいられるのは、自己認識のおかげなのか。
知らぬ間に覚えのないことをしている、重要なことを忘れる。大切な人まで忘れてしまうのではないか…
一人称で語られる日々の中に、罹患した主人公の悩みや苦しみ、家族、会社との関係が描かれている。
知らない間に裏切られる。それが一番辛かった。
さりげないやり取りで人を描くのが上手い。
終わりの、まるで解放されていくかのような束の間のシーンに続くラストが印象的。
齢50のサラリーマンが若年性アルツハイマーを発症。その日々が描かれている。
彼を取り巻く環境は少しずつ変化し、仕事も続けられなくなる。
そして、少しずつ記憶を失っていく。
自分がもし発症したら、もし家族が発症したら…色々と考えさせられる作品だった。
2012年4月17日読了。山本周五郎賞受賞作。広告代理店のやり手部長・佐伯。断続的に起きる頭痛と物忘れに対し病院が下した診断は、若年性アルツハイマーの症状だった・・・。明らかに身体に変調が起き、仕事にも支障をきたしているのに「過労だ、少し休めば治る、まだ大丈夫」と業務に固執する中年男の姿に、「さっさと病院に行けばいいのに」と他人事に軽く読み進められなくなってくる。何かを失った後よりも、「失うのではないか」ということのほうが恐怖、とは理解できる気持ちだ・・・。「自分と向き合う」などと簡単に言うが、「自分」は周囲の他者を通してしか理解できず実感できないものなのかもしれん。ラストは主人公佐伯にとっても家族にとってもハッピーなのかアンハッピーなのか。分からんことだ。
切なくなる話し。
少しずつアルツハイマーが進行して行く、奥さんのこともわからなくなった場面は何とも言えない。
何故作者はここまで分かるのか?実体験ではありえないだろうし・・・
大好き作家の荻原さん。でもこの本だけは避けていましたがこの度読んでみましたよ。切なくて恐ろしくて怖すぎる。芸能人の名前出てきません、外国人の俳優はもっと出てきません、私。震えあがりました、ホント。いい本やったけど衝撃が大きいよ~
若年性アルツハイマーのお話。
結末は分かっているのだけれど、
どんどん読み進めたくなるお話でした。
本人の強さ、すごいなぁと。
奥さんとともに、努力していくこと。
残酷な病気だと、改めて認識しました。
そして、記憶の大切さ、すごく、感じました。
なぜか。
悲しいお話なのに、なぜかポジティブな思いになれました。
バリバリ働いている50代部長が、娘の結婚式前に若年性アルツハイマーにかかってしまう、悲しい話。発病してしまうと、こんな症状があるのだ、自分、嫁がかかってしまったら、どうなるのだろうと考えさせられる作品。陶芸もやりたいなと思う。
50歳で若年性アルツハイマー症と診断された佐伯。
物忘れが多くなった所から、診断を受け告知され
その後の自分の変化や周りの反応などを
1人称(佐伯)で綴られています。
著者の作品は優しく、温かい。
後半になるにつけ、描写がとても細かく
情景の美しさが、実際浮かんできます。
作品の持って行きかたが
「アルジャーノンに花束を」をふっと思い浮かばせました。
(こちらも大好きな作品です)
切なくてやりきれない気持ちになりました。
最後の1ページ。
涙が溢れてきて止まりませんでした。
(先が読めているエンディングだったけれど)
読みやすい文体で、重い話だったけどぐいぐい読めた。
この後、主人公は小説として語る能力も失ったということなのかなと思うと悲しくなってくるな・・・。
主人公の症状の悪化が細かいところで書かれていて、うまいなあと思った。
淡々と進むストーリー。ラスト印象に残る。薄れてく記憶、細やかになる情景、哀しくも暖かいやり取り。
映画にもなりましたね。若年性アルツハイマーの人を主人公に据えた物語。
患者である主人公の一人称で語られているので、どうしても周囲の想いを描ききれないのが残念なところ。映画の後の、実際に同じ病気と闘う患者やその周囲の人々からは、あまりにキレイゴト過ぎるという意見もあったようです。そんな意見を雑誌やネットで拾い読みしたせいか、確かにそうだと思ってしまいました。
ただ、これは「最近もの忘れが多いなー」なんて思ってる人には、とっても怖い話です。統計的に、何万人に一人だろうと何十、何百万人に一人だろうと、自分に来るときは来るんですから。自分がそれに襲われなくても、身近な人がその病と闘うことになるかもしれないと思うと、本当に怖い話です。
早く医学が進歩すればいいのにと、この手の作品を読むといつも思う。
若年性アルツハイマーになった主人公・佐伯。彼を取り巻く家族や同僚、知人たちのそれぞれの反応が物凄くリアルに感じた。
献身的に支える妻、出世の為密告する部下、そして最もショッキングなのは陶芸教室の先生の行為でした。
ラストシーンは切なすぎて涙が止まらないが、とても美しい。文学史に遺る名場面である。
原因と状況に違いがあっても記憶が徐々に失われてゆく物語ということで「アルジャーノンに花束を」を思い浮かべた。
病気の状況説明もよかったけれども、やはり家族・同僚との心の触れ合いの表現がよいと思う。ステレオタイプな所もあるけれども。
アルツハイマーと言う人格を失う病に罹った時、人はどのような状態になるのか、重くなりがちな主題ながら前向きに病に立ち向かう主人公や健気に夫に向き合う妻、周りの人々の反応がよく描かれている。ラストシーンで二十数年ぶりに登り窯の陶芸家を訪ねる下りは胸を打つ。
そして、不治の病であるアルツハイマーに自分がなった時受け入れることができるだろうかと、自問自答しながら。
切ないのにどこか前向きな気持ちになれるお話しです。
電車の中で読んでいたのですが、終盤、不覚にも涙が溢れそうになり、こらえるのが大変でした。

映画化されて有名な話なので大筋は知っていたけれど、自分に置き換えて、我が家に置き換えて考える。





