- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334744847
感想・レビュー・書評
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銀行を舞台にした不倫ものの話。話的には面白いのだが盛り上がりに欠ける。
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偶然にも不倫に関する本を連続して読んだ。
この本はとてもプラトニックだ。
所謂ありがちな欲望を満たすものではなく、触れ合わない場所にある「心と心の交換」なのだ。
結果、この物語の中では日常が崩れない。辞職することになったり、支店を異動することになったりと細々な影響はあるものの、
男性は家庭に戻っていき、女性は別の人と結婚する。
あとがきを大崎善生が添えているのだが、彼の見解がとても的を得ていた。
現実をはみ出さない小説。現実より現実的な小説。 -
不倫モノを読みたくて手に取った作品。
なんだけど、オトナな恋愛がこんなにプラトニックに進むというのは美しすぎてリアリティがない。
ラストもどうなんやろ…。
美しい不倫を理想とされる方なら高評価かも。 -
ありふれた魔法。この題名を読者がどうとらえるのか。
この物語の始まりも終わりも、男女の感情全てに
リアリティがあります。
しかしそんなリアリティと同時に描かれる男女の心の描写が細やかで美しく、心のどこかで応援してしまいたくなります。周りからみたらありふれたただの自分勝手な恋愛かもしれない。でも2人にとっては自分にさえ裏切られる魔法のような特別な恋愛だということ。良い、悪いは置いておいて単純に面白かった!! -
なかなか面白かったぞ。
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ちょっとリアリティにかけるお話。安っぽい恋愛ドラマのようだった。
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上司と部下以上、不倫未満。
二人で過ごす時間が楽しみになり、生き甲斐になり、だけど現実を捨てることもできない。
夢のような現実。
お互いに心惹かれていくところは、恋としか思えず。
惹かれては引き戻されの繰り返し。
突き進むのか、どこかで引き返すのか…揺れる心が細かく表現されてます。 -
とても丁寧に物語が仕立てられている。
むしろ丁寧過ぎる。
もう少し予想外の展開が欲しかった。
終わり方は悪くないと思う。