ありふれた魔法 (光文社文庫 も 11-2)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 263
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744847

感想・レビュー・書評

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  • 銀行を舞台にした不倫ものの話。話的には面白いのだが盛り上がりに欠ける。

  • 偶然にも不倫に関する本を連続して読んだ。
    この本はとてもプラトニックだ。
    所謂ありがちな欲望を満たすものではなく、触れ合わない場所にある「心と心の交換」なのだ。
    結果、この物語の中では日常が崩れない。辞職することになったり、支店を異動することになったりと細々な影響はあるものの、
    男性は家庭に戻っていき、女性は別の人と結婚する。
    あとがきを大崎善生が添えているのだが、彼の見解がとても的を得ていた。
    現実をはみ出さない小説。現実より現実的な小説。

  • 不倫モノを読みたくて手に取った作品。
    なんだけど、オトナな恋愛がこんなにプラトニックに進むというのは美しすぎてリアリティがない。
    ラストもどうなんやろ…。
    美しい不倫を理想とされる方なら高評価かも。

  • 男って勝手。まあ茜も結局結婚してんだしいいか。そんな程度なら最初からすんなや

  • ありふれた魔法。この題名を読者がどうとらえるのか。
    この物語の始まりも終わりも、男女の感情全てに
    リアリティがあります。
    しかしそんなリアリティと同時に描かれる男女の心の描写が細やかで美しく、心のどこかで応援してしまいたくなります。周りからみたらありふれたただの自分勝手な恋愛かもしれない。でも2人にとっては自分にさえ裏切られる魔法のような特別な恋愛だということ。良い、悪いは置いておいて単純に面白かった!!

  • なかなか面白かったぞ。

  • ちょっとリアリティにかけるお話。安っぽい恋愛ドラマのようだった。

  • 上司と部下以上、不倫未満。
    二人で過ごす時間が楽しみになり、生き甲斐になり、だけど現実を捨てることもできない。
    夢のような現実。

    お互いに心惹かれていくところは、恋としか思えず。
    惹かれては引き戻されの繰り返し。

    突き進むのか、どこかで引き返すのか…揺れる心が細かく表現されてます。

  • 何とも切ない。
    まさか茜が秋野の妻に話してしまっていたとは。
    池井戸潤といい、銀行関連の小説を読んでいたら少しずつその世界が見えてきた(気になっているだけ?)。
    この作者の本は他にも読んでみたい。
    ーーー
    城南銀行五反田支店の次長・秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸が詰まるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが……。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方……。

  • とても丁寧に物語が仕立てられている。
    むしろ丁寧過ぎる。
    もう少し予想外の展開が欲しかった。
    終わり方は悪くないと思う。

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著者プロフィール

一九五四年、東京生まれ。九〇年『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、九二年『サウダージ』で三島由紀夫賞候補。『ぴあ』の編集者を経て、九六年より作家専業。二〇〇四年に刊行された『夜の果てまで』は三十万部超のべストセラーとなる。著書に『残りの人生で、今日がいちばん若い日』(祥伝社文庫刊)、『いつの日も泉は湧いている』『蜜と唾』など多数。

「2020年 『焼け跡のハイヒール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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