月とシャンパン (光文社文庫 あ 45-2)

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  • 光文社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744854

感想・レビュー・書評

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  • そうか、人生はやり直しがきくというのは、過去を取り戻せるのではなく1から始められるということなのか…というのに気付けた短編集でした。
    恋愛小説だし、ほとんど不倫や浮気…それも過去の恋人と、というお話が多い中で思うことじゃないのかもしれないけれど。
    自ら辞める女性もいれば、男性がブレーキかけるお話もあって、それも良かったです。いつでもまた始められるのだ、新しく。皆さん強くて良いです。
    「よかった、自分が自分でなくなりかけてるところで踏みとどまれて」。こうでなくちゃ、と。

  • 大人の女の報われない恋物語6編。作者の妄想が炸裂している。

  • 20代、30代、40代それぞれの恋愛
    『スパーク』なんの問題もなく女子大卒業後見合結婚、無事子育ても終わり…でも夫は仕事が忙しく、子どもたちはそれぞれの生活が…そんな時偶然元カレに再会…元カレにふられて帰ってくると、家族の優しさを感じ、さらにダンナに抱きしめられ、優しい言葉をかけてもらうけど、『もう夫に恋はできない』元カレとの偶然の再開で、恋によって生きられることを知り、死ぬまで恋したい。恋を探そう…瑞江さんがんばれ〜

  • 20代から40代の女性を主人公にした6編の短編集。
    相手役の造形にまったく感情移入出来ず。
    そういう意味で新鮮で面白かった。

  • 年代別、読みやすい恋愛短編集。といったところでしょうか。

    20代、30代、40代、50代。
    なんか複雑に分かれるのは30代と40代なのかな。
    結婚してる、独身、子どもがいる、離婚、再婚。

    「春に踊る」
    「鍵」
    「がまんくらべ」
    「せつなさ探検隊」
    「月とシャンパン」
    「スパーク☆」

    この中で一番しっくりきたのは「月とシャンパン」の波子かな。
    バリバリキャリアウーマン。
    いやみのなさ、品性、余裕、適度な陰影。
    みんなの憧れ。そして自分でもそれを保とうとしている。

    でも、彼女は自分で決めてる。
    そこがいい。



    「昔の男」との再会、付き合い、が多いのも特徴かな?
    「イチバンの男友だちは昔のオトコ」ってよく言うし分からなくもないけど、普通の男友だちより一線を簡単に越えやすい気がする。

    私は昔のオトコじゃない男友だちを大切にしたいかな。
    そういう関係でなくとも、人と人として付き合っていける人。
    男女にかぎらず、私はそういう人が好きです。

  • それなりにおもしろかった気がするのだけど、曖昧な記憶に。
    全体的に曖昧で終わったのかも。

  • キューブリックで見かけ気になっていたが、普通の過去恋愛小説。

  • 意地っ張りな女の人たちのはなし

  • これが恋だろうか。
    誰一人として憧れをいだくことのできる女性が出て来ない。
    恋ってもっとなまなましいものだと思います。
    そして強く人を魅きつけるもの。

  • 20代から40代の、異なる世代の女性6人を主人公にした短編集です。
    日常にひそむ、せつなくて危うい女心のやるせなさ。。。。。。ちくりと胸が痛くなるような物語でした。

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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