霧に溶ける 新装版 (光文社文庫 さ 3-108 笹沢左保コレクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745035

感想・レビュー・書評

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  • 霧に溶ける
     ある殺意 密会者ノ章
     黒い影 美女群ノ章
     死と死と 捜査一課特捜班ノ章
     危険な立場 追ワレル者ノ章
     崩壊 片腕ノ男ノ章
     霧に溶ける 終局ノ章
    あとがき
    東都書房「霧に溶ける」 1960年4月

    エッセイ 永井するみ
    九州さが大衆文学賞での思い出

    解題 山前譲
    トリックとトリックの対決

  • 倉田警部補がまた出てきたが、あまり活躍がなく、素人が火事場の馬鹿力で謎を解いてしまう。しかし、シャッター前にたまたま薬屋が居座ってたから密室になったが、いなかったらどうしたのだろう。一見なるほどと思うが、あとから疑問が出てくるトリックは名探偵コナンによくある。書かれたのが1960年だから、そこは差し引くとしても、ラストで刑事「こんなことしなかったらあなたが1位だったのに」犯人「そんな....」というやり取りもコナンでよく見るパターンだ。

  • 事件が複数ありそれぞれのトリックを
    読みながら考えたけど無理でした
    でも楽しめました
    ミスコン、男女の・・・
    展開もおもしろかったです

  • ミスコンテストの候補者が次々と殺される連続殺人事件。
    事件の構図や犯人の設定が斬新で、3つの殺人の方法もそれぞれユニーク。
    小河内エミ殺しのトリックは単純な手法ではあるものの盲点となっており、密室としての見せ方もうまい。
    手鏡の存在が欺瞞のもととなっており、また、事件をつなぐ鍵ともなっていて、小道具として巧く使われている。
    真相説明は図解を取り入れていて、わかりやすい。
    大技はないものの、事件の真相は十分に納得のいくものであり、きれいにまとまった本格ミステリーの佳作。

  • 2015_10_02読

  • 主人公と犯人以外の第三者の行動が不自然で人工的な感じがしましたが、トリックや重要な伏線の張り方、犯人の的を絞らせない構成が素晴らしいです。著者の本格ミステリーに対する情熱とてんこ盛りのアイデアが味わえる力作です。

  • 3.5

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著者プロフィール

1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。 1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。 テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書がある。2002年、逝去。

「2023年 『有栖川有栖選 必読! Selection11 シェイクスピアの誘拐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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