真夜中の男 (光文社文庫 ゆ 4-5 結城昌治コレクション)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745196

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  • 冤罪が出発点の小説。

  • 【本の内容】
    昨夜のことが忘れられず、佳代子のアパートを訪ねた元刑事の久保。

    しかし、そこで彼が見たのは、佳代子の無惨な死体だった。

    たった一度だけの関係によって、無実の罪で七年の刑に服した久保は、出所後、佳代子の真の姿を知るために、事件の関係者を訪ね歩く。

    それは、自らの冤罪を晴らすためではなく、佳代子を忘れるための、そして、過去を弔うための巡礼だった。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 女を愛し、その女の殺人犯の罪をきせられ7年の刑に服した、主人公の元刑事久保。彼は出獄後、一夜愛したけれどもほとんど何も知らなかった女性の本当の姿を求めて、彼女の周辺を調べてゆく。5日間の調査で彼女の過去の姿が徐々に明らかに。最後に、自分が陥れられた状況と真犯人を知る。ミステリーとしては勿論優れているし、陥りやすい人生の影が随所に表現されていて面白い。

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著者プロフィール

結城昌治

一九二七(昭和二)年、東京に生まれる。四九年、早稲田専門学校を卒業し、東京地検に勤務したが、結核が発病し三年間の療養生活を送った。五九年、短篇「寒中水泳」によって認められ、『ひげのある男たち』『ゴメスの名はゴメス』等を執筆し、ユニークな推理作家として注目された。七〇年、「中央公論」に連載した『軍旗はためく下に』で第六十三回直木賞を受賞。ほか『夜の終る時』『志ん生一代』など著作多数、「結城昌治作品集」(全八冊)がある。九六(平成八)年一月没。

「2020年 『軍旗はためく下に 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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