異館: 吉原裏同心 11 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-24 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745530

作品紹介・あらすじ

真鶴から江戸に戻った神守幹次郎を謎の剣客が襲う。折しも吉原では、京の大火で移転してきた胡散臭い商人が薄墨太夫に接触。そのうえ武家客への辻斬りが横行していた。新たな魔手が吉原に!?会所の意を受けた幹次郎は、身代わりの左吉の助力を得て探索に奔る。そこに花魁を殺めて去った妖しい女。全て吉原に関わると知った幹次郎は、異形の館へ侵入を図るが…。

感想・レビュー・書評

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  • 吉原裏同心シリーズ11巻目。
    早く再建してほしい吉原…と思いながら読み進めたけど
    やっぱり面白いこのシリーズ。

  • あっという間に江戸時代にタイムスリップ!
    3年ぶりくらいに手に取ったけど、あっという間に吉原裏同心ワールドに引き込まれた。
    幹様が、ほんとに素敵。いや、本作品に出てくるキャラクターはみんな素敵。
    読み終わって、銭湯に行きたくなったのは私だけ?

    吉原再建が待ち遠しい。。

  • またもや京から吉原を狙う勢力が現れたので一興堂風庵の手先かと思いきや、どうやら別口のようでした。
    上方の人がみんな腹黒い悪人なのが関西人としては少々残念ですが、江戸から見ればこうなのでしょうね。
    本編とは別に、薄墨太夫がどんどん幹次郎へのアプローチを強めていき、汀女さんも太夫の人柄や境遇を思いやって曖昧なスタンスを見せる。こういう展開だと小説では不幸な結末を迎えることが多いけれど、太夫はそうならないことを願いたい。

  • 「8炎上」で花魁の桜古が焼死していた。そこに足しげく通っていた新橋五郎蔵の辻斬りしたいがあがって本館が始まる。また「9沽券」で相模屋が廃業を決め沽券を売ったが主人夫婦は殺され、娘2人は行き先が不明ぬなった。これに市中引き回しの咎人の目撃、京西陣のちりめん、島津藩と高麗などなどが最後に一つにつながって解決を見る。佐伯時代小説の縮図が凝縮された一冊だ。あ、「5初花」を読み飛ばしていた。

  • ラストで

  • ★2009年5月9日 33冊目読了『異館』吉原裏同心11 佐伯康英著 評価B
    いつものスーパー侍神守幹次郎が遊郭の街吉原の裏同心として、遊郭に襲いかかる陰謀を成敗する話。今回は伏線で田沼氏の黒幕を暗示はするものの、結局筋書中では具体的に展開せず、著者の意図が今一歩不明。多作過ぎて、ストーリー作りがやや雑になって来ている気はする。

  • 薄墨の本名まで知らされて、つかの間の道行きを楽しむことにつき合わされたり、なかなか本気モード。汀女も思うところあれど、それでも花魁の境遇に理解を示すところが懐深い。吉原にたどり着くまでの年月があるからでしょうね。
    そして今度の敵方は京からの乗っ取り計画。しかも朝鮮通信使まで絡んできて、あの時代にも出島以外でそういう交流はちゃんとあったのかと知りました。
    次回は京行きの話になるのでしょうか。

  • 仮宅の吉原での事件

  • まあ、いろいろな敵を思いつくものだと感心。

    テレビドラマ、終わってしまったが、続編あるかな?
    この話はなかなかスケールが大きくて映像化は難しいですが・・・

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    真鶴から江戸に戻った神守幹次郎を謎の剣客が襲う。折しも吉原では、京の大火で移転してきた胡散臭い商人が薄墨太夫に接触。そのうえ武家客への辻斬りが横行していた。新たな魔手が吉原に!?会所の意を受けた幹次郎は、身代わりの左吉の助力を得て探索に奔る。そこに花魁を殺めて去った妖しい女。全て吉原に関わると知った幹次郎は、異形の館へ侵入を図るが…。

    8月15日~20日

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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