ソウルケイジ (光文社文庫 ほ 4-3)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 9789
感想 : 796
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746681

感想・レビュー・書評

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  • 誉田哲也さん、姫川シリーズ2作目。
    今回の作品もドラマで収録されていたようだが全く覚えていない。
    「ソウルケイジ」ってなにかと調べてみたらアイルランドの童話らしい。そこに物語がリンクしていたかはその童話を知らないためわからない。作者はその童話に何かを絡ませてこのタイトルをつけたのだろうか?自分にはわからないし、本作品を読んでもピンとこなかった。

    前作「ストロベリーナイト」もそうだったが、今作品も警察小説の王道のような作品。張られていた伏線は途中で予想がついてしまう。
    ただ面白いのは姫川の捜査一課内のライバル達、前作は勝股(ガンテツ)、今作は日下。二人のキャラがあるためこの2作は2作を通じて生きてくると感じる。姫川も含め捜査一課の警部補達のキャラが三者三様で面白い。

    今作品の方が事件の奥深さを感じ、境遇の理不尽さや生い立ちやその意味も読み取れて面白く感じた。ただかなり予想通りの展開と結末になってしまった。

    姫川シリーズ、また機会があれば読んでみようと思う。

  • 姫川シリーズ第2弾!
    いきなり、

    死刑囚は、最後に饅頭とタバコをもらえるのだと、何かで読んだことがある。

    の文章で始まる。ええ感じや!
    掴みはOKってだけで、あんまり本作の内容とは関係ないな^^;

    時期は離れてるけど、急に鳶職なって落ちて死んだ人に生命保険出るの?それも同じ会社で…とは思う。

    大量の血と手首だけが発見!
    死体なき殺人事件や〜!
    指紋から、被害者は、特定されるが…
    こんな犯行痛すぎてできん〜!
    「姫川さんの勘」vs 「日下さんの事実を積み重ね」という全く逆の行動で真実に辿り着く。
    同じチームには、違った形の人らがおった方が良いとは思う。別に警察やなくても!
    相変わらず、血ドバドバ&悲しい終わり方…まぁ、自分との相性はバッチリで、ええ感じです!
    ハイ、また、一気読み!
    まだまだ、このシリーズ持ってるで!
    楽しも!(^_^)v

    ウィキペディアでも解説してるけど、井岡さ〜ん!インチキ関西弁やめて〜

    • ultraman719さん
      面倒臭いのは、私か…(−_−;)
      面倒臭いのは、私か…(−_−;)
      2022/02/08
    • nikuさん
      おっと!インチキ関西弁を使ってしまいました( ´△`)
      ダメ=アカンのイメージが、、
      こらアカンわ!!みたいな(^^)
      おっと!インチキ関西弁を使ってしまいました( ´△`)
      ダメ=アカンのイメージが、、
      こらアカンわ!!みたいな(^^)
      2022/02/08
    • ultraman719さん
      こらアカンわ!って感じのノリは関西や!笑
      こらアカンわ!って感じのノリは関西や!笑
      2022/02/08
  • 姫川シリーズ2。直感型の姫川と事実の積み上げで解決に導く日下との対比が面白い。両極端の捜査方法で嫌いあっていそうで、日下はそうでも無いということがわかって、姫川も変わってゆくのかな?
    題名の「ソウルケイジ」はスティングの曲から取ったと解説にあり、探して聴いてみたがよく分からない。父の死を経て作られた曲で「父性」という事だった。確かに犯行の陰に父性がある上に、姫川や日下の父性も書かれている。犯人は最後に明かされるが、キーとなった保険は過去の分を含め問題は無いのだろうかと別な心配をしてしまう。

  • 久しぶりに再読。
    グロい表現は相変わらずだけど、それでも面白い。
    姫川と井岡のやりとりが結構好き。

    本作はちょっと切ない終わり方だったなあ…

  • 面白かったですが、グロいです…。
    思わずそのページは読まずに飛ばしてしまいました。

    終始シリアスなストーリーですが、時々笑わせてくれるところが好きです。

  • ストロベリーナイトがとにかく痛くてつらくて読んでいられないという記憶があった為、続編には全く手がでなかったが会社の方からお借りしたので読んでしまった(^◇^;)

    痛くないから、大丈夫だからって聞いていたのに、痛いじゃんか!!めっちゃ痛いじゃんか!!!(^_^;)

    登場人物が割と多いのだと思うが、個性が光るし、それぞれが抱えるドラマが面白い!
    ストーリーも◯

    最後、ちと痛かったが、丸一日で読んでしまうほどのスピード感があった。

  • 姫川玲子シリーズ2作目
    警視庁捜査1課の刑事達が、多摩川土手の放置車両に左手首のみ残されていた奇妙な殺人事件を捜査していく作品。

    直感で捜査を進める姫川玲子と徹底的に積み上げた事実から可能性を絞り込んでいく日下刑事、2人が正反対のスタイルで捜査を進める様子が対照的で面白い。
    前半は事態の進展が緩やかだったが、後半は次々に新事実が明らかになっていき、ページを捲る手が止まらなかった。

    また、本書の大きなテーマになっている「父性」については、共感出来ない点が多いものの、いろいろ考えさせられるものがあった。

    なお、前作程ではないものの、やっぱり身悶えてしまう位痛そうな描写があるので、読む際はそれなりの覚悟が必要である。

  • 父性を主題とした事件。姫川と日下のライバル対決はなかなかの展開、一方、菊田とのラブストーリーは興醒め感を拭えず、残念

  • やっぱり面白い…。。
    姫川玲子シリーズ良い!!
    今作はそこまで華やかさのある話では無いものの、父性をテーマにして、感情を揺さぶられるような話になってました。
    前作とは打って変わって姫川と日下がスポットに当たり、それぞれの対比がよく出ていました。
    子を思う気持ち、同じ境遇にある子の気持ち、それぞれが入り乱れて、かなり面白い読書体験ができました。

  • 内藤和敏として妻・息子を事故に遭わせてしまい、
    高岡賢一に生まれ変わり三島耕介を育てる
    その全てを知る戸部真樹夫を殺し一生を終える

    読み終えて1番感じたのは
    人を殺しているのに、同情する気持ちだった
    高岡賢一に生まれ変わらなかったら、こんなに苦しまなかったのではないか
    過去をネタに脅し続けた戸部真樹夫のせいでこんな人生が出来てしまったのではと心底同情した

    身体の切断の描写が生々しくグロいが面白い

    姫川を取り巻く環境は騒々しい割には変化なし
    今回は日下との絡みが多く、お互いを認めてはいるものの相容れないというやり取りが面白かった

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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