交換殺人には向かない夜: 長編推理小説 (光文社文庫 ひ 12-5)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748449

作品紹介・あらすじ

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密やかに進行していた…。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線。傑作本格推理。

感想・レビュー・書評

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  • 烏賊川市シリーズ4作目。
    多種多様なトリックが使われている。
    詰め込みすぎ少し混乱したけど、
    なるほどねと思いました。
    交換殺人はストレスがたまりそう。

  • 交換殺人という難しいテーマに気を取られていたら、見事に騙されました! 叙述トリックにご用心! カバーのイラスト、3人の女性が描かれていますが、実は…。
    依頼人のお屋敷に潜入した鵜飼探偵と朱美さん、友人の別荘に招かれたさくらさんと流平くん、お馴染みのメンバーが二手に分かれて、そこで例年にはない豪雪に閉じ込められて…お決まりの殺人が…。
    真相は、その大仕掛けに驚愕です。

  • ギャグ自体は多少寒かったりするんだが、所謂「天丼」の使い方が上手い。更に珈琲メーカーの水を被せてくるとか。
    朱美がどんどんポンコツになっていってる感じがする。相変わらずのドタバタにニヤついてたら、ミスリードにがっつり引っ掛かってた。
    軽い話運びなのに、上手いトリックにううむと唸ってしまう。
    流平とさくらお嬢様は今後うまくいくのか!?

  • 久しぶりに読んだミステリー小説!長年のブランクを解消するにはうってつけの作品でした。この作家さんの本は初めて読みましたが、登場人物が癖のある人物ばかりで覚えやすいです。また、軽妙なギャグが所々に盛り込まれているため、殺人事件が起きてるとは思えないほど明るい調子で終始物語が進みます。苦手な人もいるかもしれませんが、私は好きな感じです。きちんと捻りを加えたトリックで、驚きの展開も用意されており非常に楽しめました。
    1番の驚きはこの小説がシリーズ物で、しかも4作目だということでした。。
    前作知らなくても楽しめます。笑

  • 軽いコメディかと思いきや、なかなかの問題。
    タイトルに交換殺人とあるので、注意しておりましたが、驚かされました。
    また、シリーズものとは知らなかった。


    不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密やかに進行していた…。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線。傑作本格推理。

  • プロローグの文から好きな感じの雰囲気。
    交換殺人って分かってたのに、どんどん読み進んでいってしまってその事を忘れてました。
    どんでん返し系かなと思ったけど、交換殺人として考えればなんとなく推理はつく感じ。
    ただめちゃくちゃ頭使う…。
    時系列や、細かい疑問までは最後までわからなかった。
    全ての真理を知りたくて後半あっという間に読んでしまいました。
    推理小説として、交換殺人がテーマのお話しとして、良い作品でした。
    複雑そうな本に見えるが、テンポ感などバランスが良くて丁寧で読みやすい。
    サクっと気軽に読めそう。

  • コメディミステリー

    コメディ要素が強すぎてもはや何が起こっても許せてしまう。予想外の行動が頻発して割と楽しめた。
    ただ後半では、コメディに慣れてしまっていてどんでん返しの連続にもかかわらず、へぇー、くらいの感想しか出てこなかった。

    コメディミステリーというジャンルの難しさを実感した。
    ☆3.4

  • 不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密やかに進行していた…。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線。傑作本格推理。

    ギャグでごまかされているが、時差も含めてトリックに一ひねり有った。
    ストーリーに対しては「そんな偶然有るか?」
    それでも最後めでたしめでたし。

  • 密かに実行された交換殺人。探偵、助手、刑事達の視点が転換され、章立てが分かれている中で、意外性のあるどんでん返し。コメディミステリだと思って、警戒感なく読んでいたので騙されてしまったが、視点転換ということは、、、というミステリの鉄板、王道手法が使われている。ただ、少し強引だし、プロットに現実性があんまり感じないのがちょっと残念。あと、文庫版の表紙はネタバレを示唆しているのでは?と感じる。

  • ところどころあるギャグが好きになれない。 人物も好きになれず、軽い感じが自分には向いていないようだ。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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