布石: 吉原裏同心 13 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-35 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748524

作品紹介・あらすじ

江戸の札差を束ねる筆頭行司の伊勢亀半右衛門に薄墨太夫との川遊びに誘われた神守幹次郎・汀女夫婦。だがこれを機に新興札差・香取屋武七の魔手が吉原会所の面々に忍び寄る。江戸の経済を牛耳る札差筆頭行司の座を巡り、半右衛門と暗闘を繰り広げる武七の背後には田沼一派の影。襲いくる敵、そして、幹次郎たちの前に恐るべき陰謀が-。超人気シリーズ第十三弾。

感想・レビュー・書評

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  • まてしても田村派が今度は蔵前の札差の材料を糧に復権を企てる。この人たちは本当にしつこいので、まだまだ続くシリーズを通してずっとこの戦いが続くのだろうか。
    仙右衛門さんとお芳さんの進展が本巻の癒やしでした。
    薄墨太夫はとうとう人前でも気持ち幹次郎への気持ちを隠さないようになってきたということは、いずれ大きな出来事があるのだろうか。
    札差問題の結末は次作に持ち越し。

  • 田沼意次失脚後1年以上もたつが、依然として意次生存のうわさも後を絶たない。
    松平定信の改革が停滞するなか、田沼派の陰謀があらわになってきた。一巻では終息せず次巻にまさに「決着」をみる。

  • ラストで

  • 布石という題名どおり、本番の盛り上がりは次を待て!です。

    いつもどおり強い主人公とそれを愛する姉さん女房に太夫。
    そして信頼する吉原の人々。

    田沼の怨霊との戦いは、どんな発展をするのでしょうか?
    誰か死にそうな気がするのですが……。

  • 「なんだ会所の番方かえ」「驚かせてすまねえ。大門をくぐることがあったら、声をかけてくんな」「面倒みてくれるかい、番方」「言うには及ばねえ」 巧みな江戸弁に舌鼓。

  • 京都行きかと思いきや、田沼意次の亡霊のような残党との対決前編という感じでした。
    札差の筆頭行司を狙う輩からの執拗な脅しと闘い。
    それもこれも思ったより松平定信の改革が上手くいっていないのが原因か。
    それにしても薄墨は、ここまで来るとややうっとおしい。あまりにも幹次郎に執着しすぎてなりきりはいかがなものか。頼むから出てきた当初のきりりとした薄墨に戻ってほしいです。

  • おお、なんと続き物の前編。珍しいですね、巻をまたいで続く話って云うのは。しかし、スケールが大きくて、この話だけで4、5回連続のドラマでやって欲しいような話です。後編早く読みたい!

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江戸の札差を束ねる筆頭行司の伊勢亀半右衛門に薄墨太夫との川遊びに誘われた神守幹次郎・汀女夫婦。だがこれを機に新興札差・香取屋武七の魔手が吉原会所の面々に忍び寄る。江戸の経済を牛耳る札差筆頭行司の座を巡り、半右衛門と暗闘を繰り広げる武七の背後には田沼一派の影。襲いくる敵、そして、幹次郎たちの前に恐るべき陰謀が―。超人気シリーズ第十三弾。

    9月1日~4日

  • 平成26年8月10日

  • 新たな企みが吉原に降りかかる?

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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