美女と竹林 (光文社文庫 も 18-2)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748951

感想・レビュー・書評

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  • 実に無益なエッセイであった。もちろん褒め言葉である。

  • ろくでもなく素晴らしい作品です‼
    妄想の極致
    いろんな事で悩んでる人は
    この本を読むことをお勧めしますワラ

  • 森見氏が書くとんでもない連載物。竹林の奥底に美女を見出すことはできなかったが、とにかくオモチロイ小説であった。小説というのはフィクションで現実離れしたものが多いが、ここまで「妄想だよ」とわかる作品は初めて。

  • もう広いのか狭いのかわからない妄想の、それをこねくりまわした文章が脇道それまくりで竹を切るだけなのに良く一冊になったなと笑。ただ、やはり単純に楽しく読める。私は好きですよ。

  • 無計画、ご都合主義からの大団円。
    中身は…だが、とにかく森見節が面白すぎる。
    ヘンテコな文章がオモチロイ!好きだなぁ♡

  • まさに『机上の竹林』である。

    日常のなんでもないことをオモチロイように書いてしまうのがこの作者の特徴である。

    京都は不思議な場所だがこの作者の文章もまた不思議な魅力をはなっている。

    まるで深淵を覗くかのような表現でありつつも実際は深いわけでもなんでもない詭弁が重ねられた文章だったり、それが「妄想的」と言わしめる所以なのだろうと思った。

  • 無益であることのすばらしさよ。

    登美彦氏の野望と妄想に満ちたゆるゆるエッセイ。十年後、として語られる未来がまさに今年で、なんだか不思議な気分になった。

    かぐや姫が光らせていたのは孟宗竹ではない、というのは本当のことなんでしょうか…

  • これはエッセイの類に入るのでしょうか。
    小説の時の語り口と同じで、すごく楽しめました。
    竹林の話だけで、ここまで展開できるとはさすが、妄想の達人ですね。
    「孟宗竹分解法講義」は、極めつけに可笑しかった.。

  • 図書館でパラパラと読んで以来10年?それ以上?ぶりの再読。お変わりないようでやはりお若い。竹をめぐる本当か嘘かよくわからない文章がゆるゆる続いて「なんやこれしょうもなw(褒めてます!)」とどこにも力を入れずに読んでいられる。竹林になかなかたどり着けないグダグダ感と、作家としてめまぐるしく売れに売れていかれる慌ただしくも華やかな気配が交互に現れて、ゆるいのかスリリングなのかよくわからない。とても心地よい。

    有益なことから全力で逃げたいとき、なんか疲れてるとき、さみしいけど一人でいたいとき、あるいは竹林でボーッと佇んでいたいときなどにとてもよろしいかと思います。

  • ザ・森見登美彦ワールド!っていう感じの一冊。ただただ「竹林を切る」というだけなのにこんなに膨らませて膨らませて一冊の本になっちゃうのはすごいと思う。どの森見登美彦作品にも言えることだけれど、奇想天外な妄想が延々と広がっていって、でも収集つかないってことはなくうまいこと辻褄が合って収まっていくのがとても好きだなと思う。

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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