猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751074

感想・レビュー・書評

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  • イタリー版星新一、という感じだ。いや、星新一+谷川俊太郎という感じかな。ふわっとした児童向けの文体の中に、鋭い社会批判の視点が入っている。アカ上がりの作家だけあって(こういう見方はよくないとはわかっているが)、その現実を風刺する語り口は独特で魅力的なものだ。
    とても読みやすい訳。

  • この風刺の効いた、とぼけた味は悪くない。無理にオチをつけないところも。「猫とともに去りぬ」「恋するバイカー」「ピサの斜塔・・・」あたりがおすすめ。

  • 2012.7.15読了。

    知的でユーモアがあって心優しいファンタジー。子どもってほんとに面白い。

  • 児童文学ってことになってるが、現代社会や教育に対する皮肉が満載。詰め込みや押し付けまがいの教育への批判を子供にも伝えられるっていうのがファンタジーの魅力のひとつなんかな。面白かった。

  • 一冊の本に短編集が多くつまっていて、著者ロダーリの作風からイタリア版星新一のような印象を受けた。登場人物たちの会話も脈絡がない妙なもの(そこがまた面白い)だし、気が付いたら猫になったり魚になってたりと目まぐるしい!ユーモアがまんべんに散りばめられています。

  • ヴェネツィアが水没するからと家族みんなが魚になったり、ピサの斜塔を宇宙人が略奪しようとしたり。現実社会への皮肉を込めつつ展開する、不思議でユーモラスなファンタジー16編。

    タイトルがまず好みだ。
    本屋で見かけたら、大抵の本好きは手に取らずにはいられないと思う。

    捨てられた容器が人や街を飲み込んでいく「箱入りの世界」なんかは、子供の頃のように本の世界に夢中になった。
    作者ロダーリは児童文学作家だか、大人にも子供にも幸せな読書体験をさせてくれる。

    ロダーリが日本ではあまり知られていないのは残念だ。
    でも、「自分だけのお気に入りの本を見つけた」ような優越感に浸るのも悪くない。

  • 予想外の面白さにびっくりした。

  • 奇想天外な展開と設定が楽しい短編物語。社会や人間に対するちょっとした皮肉が込められていて,思わずニヤリとしてしまうお話や,ユーモアあふれるお話で最後まで楽しめた。

  • 児童文学というより童話集。

  • イミガワカラナイ・・・
    イタリア人だったらまともに読めたんだろうなあ

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著者プロフィール

1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている。『チポリーノの冒険』『青(あお)矢号(やごう) おもちゃの夜行列車』『空にうかんだ大きなケーキ』『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』『猫とともに去りぬ』『ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』『パパの電話を待ちながら』『緑の髪のパオリーノ』『クジオのさかな会計士』などがある。

「2022年 『うそつき王国とジェルソミーノ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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