- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751166
感想・レビュー・書評
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以前別の訳で読んで理解できなかったゴーゴリですが、こちらの訳では思い切って落語風になっているために、無闇に深い意味を求めずただの滑稽話として読めて良かったと思います。正直、私には登場人物たちがかわいそうでたまらず全く笑えませんでしたが、馬鹿馬鹿しいシュールなギャグだと言われれば、まあそうかもしれないと腑には落ちました。そういう物語に面白みがあるとして支持されているのは、理解できます。ただ個人的には作者の真剣な心の中身が開示される物語の方が好きなのと、ギャグならギャグで、人が不幸になるのを見て笑うタイプのギャグはどうも趣味じゃないので、評価は前回と同じ星2つとさせていただきました。
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ずいぶん昔、ゴーゴリの「死せる魂」を読み始めたことがあったが、あまり興味が乗らず最初の方でやめてしまった。
「鼻」も「外套」も「査察官」も、「死せる魂」の前に読んだような気がするが、内容はまったく覚えていない。
ということは、それだけ面白味がなかったということだろう。読んだとしても30年以上前のことだが。
この新訳では、これらの有名な作品がなんと落語調に訳されていて、なんとも大胆な試みである。そして、この試みは成功している。読みやすく面白い。面白い作家はやっぱり面白く訳さなくっちゃ。
ただし、笑いというのは読者との相性があるようで、ゴーゴリの作品はやっぱり私にはピンとこなかった。名作と呼ばれる作品ではあるけれども、そこまで面白いとは思えない。
私にとっては読んでも読まなくてもかまわなかった本。
ということが読んでみて分かった。 -
なんとも不思議なお話。
社会に対する批判なのか何なのか。
なんというか。
もやもやとした気持ちが抜けない感じ。
で、なんなのよ?なんかいいたいことは他にあるんじゃないの?
って聞きたくなる。 -
なんだかへんてこでした。「マジな顔で」とか「どえりゃー寒さ」とか、違和感がすごくありました。 言っちゃえば、今の時代には合うけれど、時代が過ぎれば価値を失いそう。。。