アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : 望月 哲男 
  • 光文社 (2008年9月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751630

アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • アンナとドリーの会話シーンの緊張に耐えきれなくて、部屋の中をうろうろしてお水を飲んだ。19世紀の小説がこんなにギリギリと胸を締め付けるなんて。

    始めのうちはリョーヴィンの部がかったるかったのだけれど、今はそれがなければアンナの部が辛すぎて読み続けられないな、と思っている。アンナは自分の意思があるばかりに、余計に社会から制裁を受けている感じがある。なんでアンナばかりが追い詰められなければいけないんだろう。

  • ヴロンスキーとのイタリア旅行から帰国したアンナは、どうしても息子に会いたい一心でかつての我が家に戻る――。一方、新婚のリョーヴィン夫妻は、新しい生活をスタートさせるが――。

    2巻の感想で、アンナの心情がさっぱりわからない、と書いたけれど、3巻を読んでいくうちに、それも当然のことだったのかもしれない、と思うようになってきた。
    この巻でも、やはりアンナの行動ははっきりしない。自分が心の内で思っていることと矛盾した行動を取り、時にヒステリックなまでに感情を高ぶらせ、それでも輝くばかりに美しく聡明である。
    彼女自身も混乱しているのだ。どうしたらいいのか、ほんの数時間、数十分先のことさえわからないでいるのだ。今手の中にあるものだけが頼りで、これを離したら、それこそ自分はどうして生きているのかわからない、という状態にまで来ているのかもしれない。
    だからこそ、彼女は異様なまでにヴロンスキーを自分に繫ぎとめておきたいと思うのだろう。

    しかしそれでも、アンナの行動ははたから見れば、自分勝手で利己的としか映らないであろう。彼女自身も、そのジレンマに身を焦がさんばかりに苦しんでいることだと思う。
    だからこそ、彼女は美しくあろう、聡明であろうとしているのかもしれない。たとえどんなに道徳的、社会的に認められない存在であろうと、その二つを維持することで、彼女のプライドが保てるならば、彼女はいくらでも美しく聡明になる努力をすると、私は思う。だから、アンナが輝くばかりに美しい理由も、わからないではない。
    しかし、その意地だけで本当に「美しく」見えるのかとなると、少々疑問だが・・・。

    アンナともっとも対照的な家庭生活を営んでいるであろうドリーの視点から、アンナの生活を観察する場面は非常に興味深かった。この場面があったから、アンナの心情に深みが増したと思う。
    リョーヴィン夫妻の新生活のほうは、幸せいっぱいでお互いがお互いをこの上なく愛していながらも、細々とした悩みに煩わされる様子がリアルだった。

    物語の蕾が膨らんだ3巻。最終巻でこれがどういう形で満開となり、また散るのか、わくわくどきどき。

  • ぐいぐい引き込まれる面白さがある。
    長編だが、「だれる」感じが全くない。

    本巻巻末の解説は、本書のみならず読書一般に深みを与えてくれるものかもしれない。

  • 面白い。それなりの長編だけど、おもしろさは変わらない。あと一冊だ。どうなることやら。
    読み終わったら、映画を観る。

  • 「幸福な家庭とは」
    この巻の登場人物はそれぞれ自分が求めているもの、足りないもの、手にしていたが気がつかなかったもの...について考えを巡らせる。
    カレーニンとセリョージャ、カレーニンとリディア、コズヌィシェフとワーレニカ...親子のすれ違い、虐げられたものへの愛、運命のいたずらが描かれる中、主人公であるリョービンとキティ、アンナとヴロンスキー二組の夫婦関係が対比される。
    リョービンはキティを愛し、守り、独占しようとし、キティを理解していくうちに、今まで無関心だった外の世界に関わっていく。
    アンナはセリョージャとヴロンスキーを欲し、それだけをよりどころにするあまり、少しずつ壊れていく。
    愛情が狂気に変わる片鱗を見せるアンナは美しく、事業と政治に冴えを見せはじめるヴロンスキーは理性と感情が離れ始めていることに気付く。

  • リョービンとコズヌィシェフのやり取りを読んで、都市の住民の「田舎」と地元の人の「田舎」の感じ方の違いってどこも似たようなものなのねと思いました。

    ますますアンナの物語を読むのが苦痛になってきてるけど、彼女の不安定な立ち位置を考えると同情してしまう。
    女性の社会的地位の弱さね……。

    あと一冊

  • 一番長い巻でしたが問題なく読めました。
    やっぱり面白いね。
    ロシア文学は長くて、難しい。
    そんなイメージばかり抱いていましたが
    全然。面白いじゃないですか。

    きっとキティーとリョーヴィンが光
    アンナとヴロンスキーが闇なんだと思います。
    そして終盤のそれは光と闇の迎合。

    最後はどうなるのでしょうか。

  • <閲覧係より>
    ロシアの文豪トルストイの長編小説が、新たに映画化されました。社交界の華として注目を集めるアンナ・カレーニナは、運命の相手と出会い、恋に落ちます。夫を裏切り、華やかな社交界を捨て、本物の恋を手に入れたかのように見えた彼女を待ち受けているものとは・・・?

    2013年 映画化
    キャスト/キーラ・ナイトレイ
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    所在番号:文庫||983.6||トル
    資料番号:10203163
    -------------------------------------

  • ここまでいろいろ盛り込まれてる上に面白いなぁと思うと4をつけれない。他の4と別格ゆえに5しかありえないみたいになる。

    リョーヴィンの童貞臭さがすごく好きだわ。

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