純粋理性批判 (2) (光文社古典新訳文庫 Bカ 1-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752040

感想・レビュー・書評

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  • やはり難解。知性の考察の巻

  • 先に入門書を読み過ぎたか、、、

    大凡で色々理解しちゃったあと、こっちを読むと、入門書ではぼんやりしてたところがクッキリして気持ちいい!というのはあるのだけど、どうしても超越論的とか、アプリオリとかにだんだんと辟易してきて、あーもー鬱陶しい!という気持ちになってくるというか、そして眠くなってくるというか、、、

    理論の厳密さは入門書では得難いけども、なんとなくつかんじゃうと、この延々との厳密さについていけなくなりました、、、

    こうなるのでは、と、予想してましたよ、自分のことなんでね、、、

    入門書を3冊も読んだせいで、書いてあることの衝撃的な発見はあまりなく、論理の厳密さはとうぜん、こちらのほうがあるものの、カントをゴールにしてるわけではないので、これ以上、カントの論理の厳密さのために時間を費やすのがもったいない、という気分になってきて、モチベーション保てなくなってきたので、2巻の途中で断念。
    7巻まで買っちゃってるのに、、、。
    また、人生でカントに戻りたくなっなら読もう、、、。
    複数巻ある作品を読み通すという能力が欠如してる、、、。
    どんなに分厚くても、一冊になってないと読めないんだよなぁ、、、。

    てか、この翻訳の解説がめちゃくちゃ良いので、最初からこれだけ買って解説で読めばよかった、、、。

    ロックは人の知性を、タブララサ、真っ白な紙みたいなもんとし、経験がそこに全てを書き込むとした。
    でも、カントは違う、と。真っ白な紙にもいろんな性質があるんだよ、真っ白な紙に色々書き込まれる前から、滲みやすさとか、ザラザラ具合とか、そういうアプリオリな性質があるんだよ、と。
    アプリオリな性質ってどんなんがあるんだよ、というと、感性の意味では、空間とか時間は、真っ白な紙に書き込まれることではなく、真っ白な紙がもってる性質なんだよ、と。
    で、知性の意味では、量・質・関係・様態という4つのカテゴリーがあって、要するに白い紙になんでも自由に書けるんではなく、僕らが白い紙に書けるのは、量・質・関係・様態ってものしかないんだよ、だから、そういう経験しか与えられないんだよ、と。

    つまりは、経験が人に概念を教えるんではなく、アプリオリな概念に従って経験は与えられるんだよ、みたいなのがコペルニクス 的展開ですよね。

    神とか世界の始めとか世界の外とかいうのは、そういう人間のアプリオリな感性や知性を超えたものなので、結論は出せない。なので、「世界の始めはある」と言えば矛盾がうまれるし、「ない」と言っても矛盾がうまれるみたいなアンチノミーが発生する。
    人間は、人間の感性や知性の届く範囲のものに理性を用いるべきではない。

    超雑に言えばそういうことですよね。
    ちょっと違うかもだけど、取り敢えず次にいこう!

    ちょっと人生にも限りがあるので、次にいかせてください、、、。この後ろの5冊が棚で悲しいけども仕方ない、、、。お金より時間が大事。

  • 「感覚能力は知覚において現象を経験的に描きだし、想像力は連想において(さらに再生において)現象を描きだし、自己統合の意識はこのように再生された像と、これらの像を与えた現象が同一のものであるという経験的な意識において、すなわち再認において現象を描きだすのである。」
    [p.217-p.218]

  • ジュンク堂書店池袋本店で購入しました。
    (2013年2月3日)

    読み始めました。
    (2013年2月7日)

    読みます。
    (2013年4月18日)

    読み終えました。
    (2013年5月9日)

  • 人がどのようなプロセスでセカイを認識しているかが示されいるのかな。カテゴリーの部分はしっかり覚えたい。
    しかしまだ、七分の二…

  • 解説より:<前略>この概念があることで再認された現象の同一性が確認されるのであるが、この再認の根拠が「経験一般の形式だけにかかわる」場合には、カテゴリーと呼ばれるのである。

    ↑この部分。カントのこういうところが好きだ。

    とても厳密に明確に次々と湧き出る疑問を解決していく。疑問すら湧かないような問題もあり引き込まれる。

著者プロフィール

1724-1804年。ドイツの哲学者。主な著書に、本書(1795年)のほか、『純粋理性批判』(1781年)、『実践理性批判』(1788年)、『判断力批判』(1790年)ほか。

「2022年 『永遠の平和のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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