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みんなの感想・レビュー・書評
狭義の「理性」の領域へと話題は移り、いよいよこの著作の核心部分に入っていゆく。 この巻で非常に興味深いのは<わたし>なるものについての考察である。この<わたし>は、人格とも「こころ」とも異なる、単なる「思考の主体」である。その上でカントはデカルトを論駁し、「我思う、故に我あり」という命題の論理的破綻を指摘、心身二元論をも批判する。 だがカントの思考をたどってゆくと、「他者」なるものの確かさが危... 続きを読む »
超越論的な弁証論の巻。
「わたしは考える」という命題の特殊性。これに尽きる巻です。
合理的な心理学という枠組みを得ることによって理解しやすくなったです。
カントの主張は部分部分はなるほど正しいと思う指摘もあるけれど、全体感というか統一された感じがないように思う。カントの話は結局分類と言葉の定義を問題にしているだけのようにみえる。デカルトがカントを生んでしまった。カントによれば全ては想像の産物に過ぎない、となってしまう。
理性とは何か、弁証法、観念論、カテゴリー、合理的な心理学と、次々にでてくる難解なカントの議論だが、解説を「先に読む」とわりと分かりやすく理解できる。物自体を認識できず、認識できるのは現象だけ、という議論が繰り返され、これは僕の「感染症は実在しない」でも取り上げている。超越論的な観念論も「みなし」という点では、「お医者さんごっこ」に例示した「患者様が」医療を壊すの議論に通じている(と読めなくもない)。たぶんね。






