高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : Jane Austen  小尾 芙佐 
  • 光文社 (2011年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752408

高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大学での恩師「内容は少女マンガだよ」
    私「マジすか(゜ロ゜)」

    という流れで読むことになった『高慢と偏見』。
    1790年代に書かれた(とは思えない)男女が障害をこえて恋愛を成就させる、まんま恋愛マンガのような小説。

    恩師「最終的に何組かのカップルが生まれる、『中流階級の女がいかにイイ旦那を捕まえるか!?』というだけのストーリーなんだけど、描写が巧みで面白すぎて、同時代の男性作家から『なんでこんな内容のくせに面白いんだ!!!』とジェイン・オースティンが怒られかけたという」
    私「(逆ギレ嫉妬乙www)」

    私は「ダーシー」というツンデレ拗らせた金持ちのイケメンが好きです(行動の空回りっぷりが愉快すぎて)1790年代のツンデレ(しかも男)とか時代を先取りしすぎだよダーシー。21世紀に生まれてたらモテたに違いないのにねー残念✩

    恩師「パロディ本か何冊か出版されてて、『偏見と高慢とゾンビ』がwwwもう最高www」
    私「ゾンビ!?」
    恩師「8割は『偏見と高慢』のパクリなんだけど、ところどころにゾンビが現れて、主要キャラクター♀だけが少林拳でゾンビを撃退できるww」
    私「すごい(笑)読みます」
    恩師「私みたいに『偏見と高慢』を最低100回は読んで、キャラクターが脳内で動くようになってからゾンビを読んでね✩」
    私「100回は無理です恩師ww」

    という流れで、これ読み終わったら『高慢と偏見とゾンビ』も読みたい。

  • この物語、恐らく KiKi は今回の読書が4回目だと思います。  最初に読んだのが高校生の頃。  当時の KiKi にはどこが面白いんだかさっぱりわかりませんでした。  そもそもあの有名な出だし

    独身の男性で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だと言うのが、おしなべて世間の認める真実である。
    It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune must be in want of a wife.

    からして当時の KiKi には気に入りませんでした。  これはもう KiKi のような現代女性には夢物語としか言いようのないシンデレラ・ストーリーに違いないと冒頭から確信させられちゃうなんて・・・・・と言う感じで、ある種の思い込みからダーシーを毛嫌いしていたエリザベス同様、KiKi もどこか斜に構えたまなざしで読了したことを覚えています。

    2回目の読書は大学時代。  一応「英文学」を専攻していた KiKi はこの作品を「英文学を学ぶ学生の必読書」という感覚で再読してみました。  相変わらず冒頭の一文は気に入らなかったし、高校時代には単なる道化にしか見えていなかったミセス・ベネットやウィリアム・コリンズ、さらには上流階級のプロトタイプみたいなレディ・キャサリン・ド・バーグなんかにいちいちイライラさせられ、やっぱりどうにもこうにも気に入らない物語でした。



       

    そして3回目の読書はハリウッド・映画「ユー・ガッタ・メール」を観たことに端を発していました。  あの映画の中でメグ・ライアン演ずる主人公の愛読書が「高慢と偏見」であること、彼女がかなり質の良いタイプの小さな本屋さんを経営している女性であることに触発され、「長年毛嫌いしてきたこの物語にも KiKi がまだ気が付いていない良さが何かあるのかもしれない。  そもそも英文学の中の1つの名作とされているんだから・・・・・」とばかりに再読してみました。  当時読んだのはちくま文庫に収録されている「高慢と偏見」だったと思います。

    因みに高校時代の読書は恐らく「岩波文庫」(あの時代、KiKi が暮らしていた田舎でこのテの本を読もうと思ったら選択肢は岩波文庫しかなかった)、大学時代は恐らく「新潮文庫」(学生時代の KiKi のお気に入りはとにかく「新潮文庫」で、たいていの本は新潮文庫で読んでいた)だったと思います。  それぞれがどんな訳だったかな~んていうことは全く覚えていないけれど、そういう意味では KiKi のこの作品の読書は 岩波 → 新潮 → ちくま → 光文社 という変遷を辿ってきたと思われます。

    ま、それはさておき、映画に触発されてちくま文庫で読んだ「高慢と偏見」(つまり第3回目の読書)で初めて KiKi はこの物語の本当の面白さに気が付いたような気がします。  この物語は確かにアッパーミドルクラスの恋愛物語ではあるんだけど、本質はそこにはなくて、人間観察・人間描写の粋を極めた物語だったんだなぁ・・・・と。

    そして今回の4度目の読書は「光文社古典新訳文庫」だったわけだけど、今回の読書でその想いは確信に至りました。  この物語は人間と言うしょ~もない生き物のいくつかのパターンを時にデフォルメしつつも普遍的な形で描きだし、その愛すべき愚かしさを抉りだし、それを苦笑したり失笑したりしつつも己や己の周りにある「似たもの」に思いを馳せることを余儀なくさせ、同時にそれらに対して自分が下してきたそれまでの評価を再分析してみる気にさせる、そんな物語だなぁ・・・・・と。

    高校時代の KiKi にはこの物語は単なるシンデレラ・ストーリー、富豪で見かけは高飛車っぽいけど実は非の打ちどころのない青年に愛された才気煥発な女性の物語という以上でも以下でもありませんでした。  そしてそのわざとらしい人物背景に反感をさえ覚えました。  そう、まるでダーシーを「嫌な奴」と決めつけたエリザベスと同じように・・・・・・。

    そして大学時代の KiKi もそれとは大差ない感覚でこの物語を読了し、「こういう物語を喜んで読むような人がシンデレラ・コンプレックスっていう人種なんだろうな」と思っていました。  この時代までの KiKi は生活の全てを親におんぶにだっこ状態。  ベネット家が抱える経済的事情を頭では理解していたものの実感覚としてはちゃんと理解できていませんでした。  そうであるだけにミセス・ベネットやウィリアム・コリンズの浅ましさ(当時は浅ましさとしか感じられなかった)に嫌悪感を覚えておしまいでした。

    でも3回目の読書は社会人になり、経済的な苦労等々も我が身のこととして体感したせいもあって、ミセス・ベネットやウィリアム・コリンズの「そうならなければならなかった背景」みたいなものも斟酌できるようになり、逆にエリザベスの中に「秘められた高慢さ」があったことも見えてきたような気がしました。

    この物語の原題は "Pride and Prejudice"。  これまでの日本語訳では「高慢と偏見」とか「自負と偏見」というように訳されていることが多いわけだけど、Pride には「高慢」という意味よりもどちらかと言えば「矜持、自尊心、誇り、傲慢、虚栄心、驕り、自惚れ」といった意味合いが強いと思うんですよね。  

    「あの人はプライドが高い」という言い方をすればどちらかというとあんまりいい感情をもっていない時(傲慢とか虚栄心とか驕りとか自惚れといったような否定的な意味)に使うような感じがしないではないけれど、「もっとプライドを持ちなさい!」というような時には自尊心とか誇りといったような、人間の核となる価値観みたいなものをあらわしていると思うんですよ。

    でもこのプライド、とっても厄介なことに人が人として存在するうえでとっても大切な核でありつつも、時に人の眼を曇らせる薄闇にもなりうるわけで、そのあたりが実に見事に描かれている物語だよなぁ・・・・と思うわけです。  高校時代の KiKi は「高慢≒ダーシー」「偏見≒エリザベス」というような表面的かつシンプルな構造でこの物語を捕えていたんだけど、実は違っていてこの物語に登場するすべての人に「高慢と偏見」の両方がその人の持っている資質なりの形で備わっている(あのミセス・ベネットやウィリアム・コリンズであってさえも!)ことに気がついた時、初めてこの物語が名作と呼ばれる由縁がわかったような気がしました。

    そして今回の読書の「訳者あとがき」の部分で、あの夏目漱石がこの物語を野上彌生子に紹介し、その野上彌生子の愛読書の1冊だったことを知りました。  「夏目漱石」「野上彌生子」といえば高校時代の KiKi のアイドルでしたから、何とも懐かしい思いをしたのと同時に、彼らをアイドルだと思っていた KiKi のあの感覚の底の浅さを思い知らされたような複雑な気分になりました。

  • 結構夢中になって読んでしまった。なんか恋愛漫画の王道中の王道って感じ。だいたい相手役の第一印象って最悪だよね。それは二百年前も変わらないんだなーと思った。あと、お父さんのミスターピングリーが好き。最初から飛ばしてて、いいねこのひねくれものと思ったが、中後半はあまり出てこなかったので下巻は是非。

  • 昼ドラ系小説。

  • ブリジットジョーンズの新作が公開するそうなので、
    今がチャンスと思い、重たい腰を上げて読みました!

    冒頭から飛ばしていて、ほんとに古典ですか?
    新作ですって言われても納得するくらい今でも当てはまるよね?と
    ひきこまれてしまいました(笑)

    ミスターダーシーが、マークとかぶるかぶる~
    コリンファース渋くてかっこいいですよね
    ツンデレもえきゅん

    すこし残念だったのが
    妹ちゃんやママが完全恥ずべき人間として書かれているところ。
    ダメなんだけど憎めない、愛すべきダメキャラとして描かれていたら完璧なラブコメなのになーと。

    映画見てみよー!

  • 古典文学とはいえ、流れは少女漫画に通ずる典型的流れは面白い。
    高慢と偏見、なるほどー。感想は下巻にて。

  • 少女漫画…というかロマンスコミックだった。とりあえずダーシー氏にキュンキュンできるし、嫌いじゃない。

  • 喜劇の舞台を見るようです。気取り屋な「身分の高い」人々にも、自分の言動をはっきり伝える(礼儀はわきまえながらも)エリザベスはちょっと痛快でもありますが・・・。ダーシーとエリザベスのお互いが持つプライドと思い込みがどう変わっていくか、下巻が楽しみ。

  • コリン・ファースが出てるBBCのドラマDVDを見ようかと思い、まず、原作を読んでおくかと思った。
    初め、原書で読もうとしたけど、あまりに進まなくて断念。日本語訳読んでて、その理由が分かった。
    こんなに持って回った面倒くさい表現を使ってるからだったんだ〜(^^;;
    でも、日本語で読むと、この回りくどさが妙に面白くて、夢中になって読んだ。

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】933.6||A||上【資料ID】91113121

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高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)の作品紹介

溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが…。

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