コサック: 1852年のコーカサス物語 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752477

感想・レビュー・書評

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  • 人が、獣が、山が、これほど生き生きとした物語はほかにあるだろうか。
    若きオレーニンから、若きトルストイから吹き上げる爆風を、ぜひ全身で感じてほしい。

  • ロシアの文豪・トルストイの初期の作品。
    無気力な生活を送っていた青年貴族・オレーニンが軍隊に志願し、中央アジアのコーカサス(カフカス)へ赴任。
    雄大な自然に抱かれ、コサックの生活に溶け込み、村の娘に恋をする。
    コサックの生活様式、文化、狩猟と酒、チェチェン人との関係などが描かれています。
    遊牧民の描写では、やはり東洋的な要素が垣間見えます。

    巻末には訳者による解説があり、ロシアにとってのコーカサスの位置づけ、ロシア文学の題材としての役割、こんにちも残るチェチェン問題、またトルストイの略歴と文学の過程も述べられています。
    トルストイ自身の若き日の経験も盛り込まれているそうですが、のちの『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』とは趣きの違う作品だそうです。

    ニン、トン♪

  • ロシア貴族の若者が、コサック地方に赴き、そこの自然と人々に触れることにより自分を見つめ直していく物語。
    カジュアルな訳文ですらすらと読める。物語としての大きな展開はないが、だからこそ細部の心情や行為にしみじみし、余韻が残る。

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