オペラ座の怪人 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : Gaston Leroux  平岡 敦 
  • 光文社 (2013年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752743

オペラ座の怪人 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新訳っていいな。
    フォントもレイアウトも訳も、やっぱり新しい方が読みやすい。

  • 長島訳よりもリアルな台詞回し。外見に恵まれないエリックの屈折した愛情が心に突き刺さる。この辺りが光文社古典新訳文庫のいいところ。

  • 原題:“Le Fantôme de L'Opèra”, 1910
    原著: Gaston Leroux(1868-1927)
    翻訳:平岡 敦(1955-)


    【目次】
     「オペラ座断面図」 Charles Garnier, "Coupe Longitudinale", Le Nouvel Opèra de Paris
     「オペラ座平面図」 Charles Garnier, "Plan du 1er Etage", Le Nouvel Opèra de Paris

    序  いかにしてこの奇妙な物語の語り手は、オペラ座の怪人が実在すると確信するに至ったのか? まずはそれをここで、読者にお話することとしよう。
    1  怪人、あらわる?
    2  新たなマルガレーテ
    3  ここでドゥビエンヌ、ポリーニ両支配人は、オペラ座の新たな支配人アルマン・モンシャルマン、フィルマン・リシャール両氏に、国立音楽アカデミーを去る不可思議な真の理由を初めて内密に打ち明ける。
    4  五番ボックス席
    5  五番ボックス席(承前)
    6  魔法のバイオリン
    7  五番ボックス席の点検
    8  フィルマン・リシャール、アルマン・モンシャルマン両支配人が恐れ知らずにも呪われたホールで『ファウスト』の上演を決行し、それによって忌まわしい事件が起きたこと。
    9  謎の二人乗り箱馬車
    10  仮面舞踏会で
    11  「男の声」の主の名は、忘れねばならない
    12  切り穴の下で
    13  アポロンの竪琴(たてごと)
    14  切り穴好きの名人芸
    15  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)
    16  「クリスティーヌ! クリスティーヌ!」
    17  ジリーおばさんが明かした、オペラ座の怪人との驚くべき個人的関係
    18  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)の続き
    19  警視と子爵とペルシャ人と
    20  子爵とペルシャ人
    21  オペラ座の奈落で
    22  オペラ座の奈落でペルシャ人が味わった興味深く、示唆に富む苦難
    23  責め苦の部屋のなかで
    24  責め苦の始まり
    25  「樽、樽! お売りになる樽はありませんか?」
    26  サソリをまわすべきか、バッタをまわすべきか?
    27  怪人の愛の終わり
    エピローグ

    解説/平岡 敦
    ガストン・ルルー年譜
    訳者あとがき (二〇一三年六月)

  • 「ミステリーも、ホラーも、悲恋も、ついでにコメディーも、パリオペラ座に詰合せ。 」

    パリ、オペラ座の地下に棲む謎の怪人エリックは、類まれな才能を持つクリスティーヌ・ダーエに秘密の特訓をほどこして、プリマドンナに仕立て上げる。しかし以来、自らの醜い容貌に絶望しているエリックに魅入られたクリスティーヌの周辺では、怪死や事故、誘拐など不可解な事件が多発する。

    映画やミュージカルでもお馴染みの古典的なミステリー小説だが、もともとは新聞に連載されたものらしい。そもそも「オペラ座の地底湖のほとりに棲む謎の怪人」って設定が素晴らしい。パリのど真ん中の、歴史的建造物、しかも芸術の殿堂であるオペラ座に「地底湖」ですよ!そのほとりに人知れずゴシックムード満点の住処をもつ謎の怪人なんて、当時これを初めて読んだ人も度胆を抜かれたであろうことは想像に難くない。

    内容も実際読んでみると、これが単なるミステリー小説ではないことがわかる。確かに怪人の正体や彼にまつわる怪事件を追うという意味ではミステリーなんだけど、エリックのクリスティーヌへの切ない思いや彼女の恋人であるラウールを交えての三角関係を考えると恋愛小説でもあり、エリックが巻き起こす怪事件やオペラ座の奈落や地下にうごめく世界の描写はホラーとも思わせる。そうかと思えば、クリスティーヌにその地位を奪われるプリマドンナのカルロッタや怪人に恐喝される支配人たちの描写はまるでコメディーなのである。

    さらに言うなら、「怪人」と言ってもエリックは幽霊でもモンスターでもない生身の人間である。生まれ持った醜い容貌を周囲の人間はもちろん、産みの母からさえ厭われた結果、社会に絶望してオペラ座の地下に潜ることになった。その彼は建築や奇術に天賦の才能があるが、それらは自分を厭い排除しようとする人びとに向けての牽制の手段として使われ、彼はオペラ座の地下深くの暗闇でサイコパスと化していったのだった。それまでの古典的なモンスターとは一線を画した「怪人」を20世紀初頭にすでに描いてるというのも注目に値する。いずれにしても、本書は様々な要素を併せ持ったエンターテイメントな小説としてもおすすめ。

  • オペラ座の怪人と美しい歌姫クリスティーヌ、その恋人のラウール。オペラ座の裏側にはこんな奇怪な世界が広がっていたなんて、と思わず信じちゃいました。歌姫に恋する怪人が、最後にその恋を諦め、ひそやかに死んでしまうあたりは胸に詰まる。いや、今まで彼はかなりひどいことをやってきてるんだけどね。邪悪な人であるように書かれているトは思ったが、正直その邪悪さはそこまで感じなかったかも。

  • ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」観劇を機に、オペ怪原作を読もうと思いたって。
    もともと、ロイド・ウェバー版とコピット版のちがいが気になって居たんだけど、原作を読んで「どっちも違うじゃんww」となる私。
    原作のエリックが一番哀しいんじゃないかな…と。
    お父さんの話もしっかり書かれていたことが分かり、長年疑問だったロイド・ウェバー版の「墓場にて」のシーンがしっくりきた。
    オペラ座の怪人って原作読んでないといけない作品だったのかwww

    原作の登場人物たちは、自分の欲望(欲求ではない)に忠実で、それぞれのぶつかり合いの果てに悲劇が生まれる。
    途中、えぐいシーンもあるけれど、いろいろなことが納得できる原作でした。
    ジリーおばさんがミュージカルだとすらりとした不気味で冷静な人なので、そこだけは原作読んでがっかりしてしまったのですが、ジリーおばさんもまた、欲望に忠実なんだよね。
    いろいろなものが線でつながりました。
    名作だと思う。

  • 角川版購入前に流し読み
    訳が最新なだけあって読みやすかった気がする

  • ホラー・ゴシック系苦手なのに、気がついたらドラキュラ以外ジキル博士とハイド氏、フランケンシュタイン、怪人と4大中3作制覇。新訳シリーズはやっぱり読みやすい。最後の最後でファントムに同情してしまう。ハッピーエンドとは言い難い考えさせられる作品でもある。

  • 醜いエリックは「人並みの幸せ」を求めてオペラ座の歌姫クリスティーヌを攫う。この辺に何となく反発したあたり、やっぱり自由主義が(俺の中で)ナンバーワン!

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】図・3F文庫・新書 
    【請求記号】080||KO

    【OPACへのリンク】

     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=159352

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