砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : Ernst Theodor Amadeus Hoffmann  大島 かおり 
  • 光文社 (2014年1月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752835

砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「砂男」 子供の頃に出会った怖ろしい砂男が大人になってまた近くにやってきた。寝しなに現れる砂男の伝説は古くから知られまたメタリカの傑作「エンター・サンドマン」にも登場し現代でも広く知られているが、本作は望遠鏡・実験器具・自動人形といった当時最先端の技術(1815年の作)が悪夢的イメージと融合し、解説にもある様に「フランケンシュタイン」(1818年)と年代的にも重なり、さらには主人公が強烈なオブセッションに支配されてしまう点も含め非常に現代的な作品。時代を超越した傑作。
    「クレスペル顧問官」 偏屈な法律家の謎めいた生活。こちらもタイトルと多少印象が異なる美しくも悲しい音楽小説。これも素晴らしい。
    「大晦日の夜の冒険」 連作短篇のような形式で語られるが、3作共に美しい女性に取りつかれ破滅していく男が描かれる。
     
     画家・音楽家でもあり、法律家として勤めていたこともある作者は非常に才能にあふれた人物であったと思われる。一方で、戦争の影響もあり、私生活は浮き沈みが激しく、わずか46歳で亡くなってしまっている。わずか3作の本書だが、書簡形式や枠物語を使った様な語り口は変化に富み魅力的で、何よりも熱に浮かされたような異様なヴィジョンとそこに没入していく人物たちの描写が凄まじい。その激しさが魅力となっている。

  • 裏表紙の説明に『サイコ・ホラーの元祖』とある表題作と他二篇の奇妙な物語。

    話の展開に時として置き去りにされてしまった感を受けたりもしましたが確かに表題作は薄ら寒い不気味さでした。
    麗人と信じて自動人形に恋焦がれる主人公の方が『砂男』コッペリウスよりも怖かったです。

  • 『砂男』

    『クレスペル顧問官』

    『大晦日の夜の冒険』

  • オペラ『ホフマン物語』の元になった、『砂男』『クレスペル顧問官』『大晦日の夜の冒険』の3篇を収録。
    やはり『砂男』が何度読んでも好きだ。
    検索してみたら岩波文庫は品切れで、現在、新刊で手に入るのは古典新訳文庫のみという現状らしい。うーむ……。

  • 岩波文庫の「ホフマン短編集」(池内紀・訳)、河出文庫「砂男 無気味なもの」(種村季弘・訳)どちらも品切れなので、新訳が出るのは嬉しい。。。

    光文社のPR
    「夜更かしする子どもの目に砂を投げ込む砂男のおとぎ話に取り憑かれたナターナエルは、自宅に出入りする弁護士こそ砂男に違いないと確信するが…。怪奇と狂気が絡み合う傑作「砂男」、旅する熱狂家の語る「大晦日の夜の冒険」など3篇を収録。」

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