郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)

  • 92人登録
  • 3.59評価
    • (5)
    • (10)
    • (11)
    • (3)
    • (0)
  • 15レビュー
制作 : James M. Cain  池田 真紀子 
  • 光文社 (2014年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752958

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 一度目は悲劇、二度目は喜劇――か。

    根なし草の青年フランクはタダ飯にありつこうと近寄った
    ドライブインのギリシャ人店主に気に入られ、
    仕事を得るが、店主の妻に惚れ、関係を持つ。
    生活の安定のために結婚しただけで夫を愛していないという
    彼女と共謀し、店主殺害を目論むが……。

    あまりに有名な映画の原作本。
    実は映画は未見、本を読んだのも、この新訳が出たからで、
    サスペンス&バイオレンス?
    くらいの知識しか持っていなかったのだが――

    お、お、お、面白いっ!
    主人公フランク・チェンバーズが堪らなく魅力的で
    うっかり惚れてしまいそうになった。
    放浪癖があり、世慣れていて、
    多少の揉め事や警察とのイザコザなど物ともしない
    したたかな男だが、
    賢くて繊細で、ちゃんと人並みの罪悪感も持ち合わせている、
    そんな青年が綴った、愛と暴力を巡る顛末記。
    ……シビレました。

    ところで、最もショックだったのは、
    本編に郵便配達員が登場しないこと(笑)。
    不可解なタイトルの由来は解説で。

  • これを松本清張が書くとしたら…と想像しながら読むと、ケインの筆のクールさがわかる。

  • 最初から惹かれあう関係。それが不倫の始まり。
    どうしようもない根無し草のフランクは、かなり魅力的なのだろうと想像しつつ。
    どんでん返しが面白い。
    ラストまで進み、悲しい結末ではあるけど、よくよく考えたら“身から出た錆”のような気もする。

  •  
    ── ケイン/池田 真紀子・訳
    《郵便配達は二度ベルを鳴らす 20140710 光文社古典新訳文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4334752950

    (20161112)
     

  • 2015年の光文社読書エッセイ対象作品。これで評論的な読書エッセイを書くのは、一般的な大学生には難しい。

  • 不倫と殺人という現代の小説では馴染みのあるテーマだが、発行された当時は衝撃的で映像化するにもあまりにもぐろさがキツくてためらってしまうほどだったが、リメイクされ、ぐろさは薄れ、恋愛要素も入っている、男女間のドロっとした関係が見えてくる印象。奇しくも二人が出会ったことにより凄惨な事件が起こってしまった現実は、男女間の縺れからこのような事件になってしまった悲しみ、出会わなければ事件に遭わずに、誰も傷つかずに済んだ可能性があったと悲しみに暮れる内容だった。不貞行為に至る男女の心情が精巧に表現されていた印象。

  • 物語(大好き)の感想は新潮文庫版に書いたので、訳の違いの話。
    どちらもとても良い訳で、非常に読みやすかったのだけど、強いて言うなら私の好みはこちらの光文社版。
    新潮文庫版はやや格好をつけた文章、光文社版はするする入って来る自然な文章なのだけど、そこについてはどちらも好き。
    ただ、原書を読んでおそらくそうだと思ったのだけど、ギリシャ人のニックは多分、まだ英語が流暢でない。
    やや片言なのだと思う。
    しかし新潮文庫版ではそれが全くなかったので、看板のスペルミスをフランクが直す場面に違和感があった。
    光文社版はニックに片言感がある。
    ニックの英語がネイティヴレベルでないというのは、コーラがニックを尊敬出来ない理由の一つだと思うので、ここは訳に入れて欲しいところ。

  • 母がこの本を好きだ。ちょっと前まで絶版で、これとは違うものを探してきて買った覚えがある。この小説には郵便配達は出てこない。勝手にホラーっぽい小説だと思っていたからイメージが違った。他の訳でも読んでみたい。あと映画も見てみたいな。

  • 裁判が真実を作り出す。
    目論見は大抵状況を悪化させる。

  • ずっと読みたかったので、ぐいぐいと読んでしまった。
    語りの仕方が気になった。
    コーラは人妻だったから魅力的なのか?フランクみたいに無頼な者にオンナは引き寄せられるものなのか?
    映画を見てみたい。

全15件中 1 - 10件を表示

ジェイムズ・M.ケインの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
三島 由紀夫
ジェイムズ・P・...
ヘミングウェイ
ジョゼフ コンラ...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)のKindle版

ツイートする