- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334753184
感想・レビュー・書評
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いとふ身はつれなきものを憂きことをあらしに散れる木の葉なりけり(この世から離れたいと願っている我が身は散らないのに。心配事も悲しみもなさそうな木の葉は、嵐になれば散ることができて。そんな葉っぱが、ここにあるよ)(ついでに語る物語)/「悟ってしまえば、恥ずかしいことなんて、なにもないよ。この世は夢幻みたいに、はかないものなんだから。だれがいつまでも生き長らえて、あれは悪い、これは善いなんて、判断できるっていうのよ。そんなこと、だれにもできないじゃない?」(あたしは虫が好き)/「花のごと世の常ならば過ぐしてし昔はまたも帰り来なまし(毎年咲く桜のように、世の中が常に同じなら、過ぎた昔はまた帰ってくるだろうに。でも、そうはいかない。過ぎたことは二度と戻りはしない)」(それぞれの恋)/人ごころ秋のしるしの悲しきにかれゆくほどのけしきなりけり(秋が来て草木が枯れれば悲しくなるけれど、あなたが私に飽きてしまったことがわかります。あなたが離れていくのが見えるのです。)(思いがけない一夜)/前世の因縁。この考え方が、不測の事態も罪と罰も、あるいは矛盾も、飲みこんでしまう。前世からの約束だといわれれば、黙るしかない(思いがけない一夜 を読むために)
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記録
とても読みやすく、蜂飼耳先生のコメントも可愛らしくてほのぼのとしている。 -
古典
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いつの時代も人は物語を求めるのだなと感じた。
訳は読みやすく平易な文章だが詩情があり、古典への入り口に適していると思う。 -
詩は古文で読まないとニュアンスが微妙
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2016年10月29日読了
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2015年11月23日購入。
2022年1月1日読了。