人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

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著者 : セネカ
制作 : 中澤 務 
  • 光文社 (2017年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753504

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人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2階書架 : 131.5/SEN : 3410161114

  • 御茶ノ水の丸善、定価

  • われわれが手にしている時間は決して短くない。むしろ、われわれが、たくさんの時間を浪費しているのだ。
    時間は、どうでもいいもののように求められ、与えられる。

  • 茂手木元蔵訳で読んで以来、私にとって人生第一の書である『人生の短さについて』の古典新訳が出たということで、早速購入して読みました。

    セネカの言葉の重厚さ、思索の深みが、分かりやすい言葉で心にしみて参りました。実に良い翻訳だと思います。私自身色んな人に『人生の短さについて』を読むよう勧めておりますが、本屋で岩波文庫の茂手木元蔵訳が手に入らなくなったと知った時はとてもがっかりしたことを覚えています。茂手木元蔵訳も名訳ですが、これからは読み易くてかつセネカの思想入門としても優れているこの訳を安心してお勧めできます。それだけでも本当に訳者の中澤務先生には感謝してもしきれません。

    岩波文庫版と違う点で特筆すべきは「母ヘルウィアへのなぐさめ」が収録されているところ。岩波文庫版では「幸福な生について」が収録されていますが、その文章の代わりに収録されている文章です。「幸福な生について」も、哲人セネカの考えと人となりが分かるいい文章でして。ですから、表題を見て光文社のバージョンにも当然収録されているものと思っておりました。意表を突かれましたねぇー。そして、実は恥ずかしながら、私自身まだ読んだことがありませんでした。
    ところが読んでみたら、これがまた実にいい文章なんですねぇ。身内宛てに書かれたとは思えないほど容赦も妥協も一切無い、真実を探求する精神が見事に発露した文章です。また、女性に対して宛てている点からしても、興味深い内容です。ストア派がどう女性と向き合っているのか、ストア派哲学における「男女平等」とは何かが説かれている、今の時代にこそ紹介されるべき作品でした。本当にいいチョイスをしてくださったなと思います。

    巻末の解説も簡潔にして要を得ていて、かつ非常に親切ですね。セネカの文章を読むときに大変つまづきやすいのが、背景にある古代ローマの歴史・文化のところです。結構セネカは文中に「時事ネタ」を織り交ぜることが多く、しかも説かれている内容を理解する上で重要な喩えとしても使っているわけですが、こればかりは最低限の高校世界史の知識があっても分からない。大体ここら辺が分からなくて、私自身「時事ネタ」についていけず所々読むのを挫折してしまったものです。この文庫の解説は、その辺を十分にカバーしてくれる大変ありがたいものです。

  • 2017/3/17読了。流石古典新訳、スラスラ読める。もう少しストア派って厳格な印象があったけど、なかなか現実的な内容だった。そもそものストア派に対する認識がズレてたのか、セネカさんが一般化してくれているのかはわからないが。

    『心の安定について』の中の蔵書に関する内容が、胸を突いた。

    「多数の作家によって道に迷うより、少数の作家に身を任せた方がはるかによい」

    わかっちゃいるんですがね〜

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