鏡の前のチェス盤 (古典新訳文庫)

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制作 : 橋本 勝雄 
  • 光文社 (2017年7月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753573

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鏡の前のチェス盤 (古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集『わが夢の女』
    http://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4480022783
    が、なかなか愉快だったので、
    光文社古典新訳文庫の新刊を買って読んでみた。
    1922年初版の、
    当時10歳だった息子のために書かれたという
    ごく短い児童文学だが、人を食ったようなとぼけた印象。
    ささいな失態から、
    お仕置きとして物置部屋に閉じ込められた少年の不思議な体験。

    大人の言うこと、立派そうな人物の語る話が
    必ず正しいとは限らないのだから、
    子供のうちは経験値が低いのは止むを得ないけれども、
    自分の頭で物事をよく考え、判断して生きていきなさい――
    そんなメッセージが込められているかのようだった。

    作者はファシスト勢力とくっついたり離れたりと
    政治的スタンスには紆余曲折があった模様だが、
    この本の解説で詳しく説明されていたのが参考になった。

  • 40年ぶりの『ポーの一族』を買いに本屋さんに行った際「萩尾望都さん推薦!これは子供の異世界冒険奇談の原点のような作品だ」と帯のついたこの文庫が新刊コーナーに並んでいたのでつい一緒にお買い上げ。

    10才の男の子がわるさをして閉じ込められた部屋に、タイトル通り「鏡の前のチェス盤」がある。その鏡をじっとみつめているとチェスの白の王様が話しかけてきて、少年は鏡のむこうの国へ。

    鏡の中の国には、今までその鏡に映った人が暮らしている。若かりし日のおばあさんや、もっと昔の持ち主、さらにたまたま鏡に映った自分を見てびっくりして逃げた泥棒まで!そして人間と同じ大きさのチェスのコマたち。

    著者はこれを書いた時点でアリスは読んでいたらしく、似たモチーフはうかがえる。とてもベーシックな異世界ファンタジーで、ちょっとした冒険の後、少年は戻ってきて目覚める。

    発行当時のイラストがそのまま入っているのが可愛らしく素直に楽しめるけれど、類似の児童書と比較して特に突出した展開はなく、そういう意味では良くも悪くも想像通り。解説を読むと著者ボンテペッリにはもっと大人むけのシュールな作品も多くあるようなので、むしろそちらに興味が湧きました。

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