青銅の翳り (光文社文庫 テ 5-2 密偵ファルコ)

著者 : リンゼイ・デイヴィス 酒井邦秀

• 光文社 (1999年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[bwv232さんの感想 · 2021年1月28日]

色々と詰め込み過ぎかな。
いや、面白かったけどね。

[flying midshipmanさんの感想 · 2013年3月12日]

シニカルでコミカルで愛情豊かな古代の密偵、ファルコの物語第二作目。１作目からの続き物なので、そちらを読んでいないときついかも。今回は陰鬱な北方ではなく光りあふれる南、古代のバカンスの中心地に舞台が広がっていく。
ミステリというより、冒険ロマンス。「古代ローマのハードボイルド」といううたい文句はいかがなものか。なにしろみんな、「非情」どころか愛情たっぷり。主人公もその家族、友人も、そしてヒロインも魅力的。とくに３０にもなって（女遊びもしたたかやったはずなのに）恋人の心を測りかねて悶々とし、あるいはぼろぼろの下宿（？）にママに様子見に来られてしまう主人公の可愛げはなんともはや…。これじゃ男性の読者を獲得するのは難しいかも。
しかし、皇帝を相手に皮肉をかまし、物語終盤には命をかけて大立ち回り、そして愛する人への振る舞いは、さすが主人公。
さて次回はどうなる？

[あやごぜさんの感想 · 2009年10月26日]

密偵ファルコ ・シリーズの２冊目。