悪魔の見習い修道士―修道士カドフェルシリーズ〈8〉 (光文社文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761387

感想・レビュー・書評

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  • 「メリエットはわたしのものです。」と言い切るアイスーダの清々しさ。物語のクライマックスは、彼女が火をつけました。

  • 修道士カドフェルの第八弾。

    悪魔の見習い修道士、とはまた大仰なタイトルだな、
    悪魔つきの話か?と思っていたが、
    寝ているにもかかわらず夜中に大声でうなされるとあっては、
    悪魔呼ばわりも仕方のないところかも。

    その見習修道士、
    輝く兄の影となり父の眼に映っていなかった弟が、
    心を開いて成長していくところが良かった。
    その父と息子や
    周りの全ての男性に魅力を振りまかずにはいられない美女、と
    登場人物の人物像がくっきりしていることろが、
    このシリーズの良いところ。

    それに、
    謎解きも面白かったし、
    副修道院長が喉をしめられたり、
    最後の裏切り者二人の醜い争いがあったりと、
    ドラマティックな場面があるのも良い。

    弟子のマークが見習の成長と事件の解決に貢献し、
    司祭となるための勉学の費用を得られたのが、次回どうなるのか。

  • 修道士カドフェル・シリーズ第8作です。
    今回は事件の謎解きというより、重大な秘密を抱えた見習い修道士の心を、カドフェルが救済しようとするお話でした。物語終盤の展開がちょっと駆け足だったのが残念でした。

  • ちょっと印象に残らない。こういうシリーズとは言えあまりにエピソードが物足りなかった。

  • 罪を償うことで人生を生きる意義と心の平安が得られるという考えが一貫してしる

  • 当時の世情が深くかかわっていながら、描き出される現代的な家族内の愛憎。相反する要素が解け合ってぐいぐい読ませてくれます。

  • (2009-08-19L)

  • 修道士カドフェル・シリーズ8冊目

    修道士マークの成長が著しいですね。
    登場当初(第三巻)は普通の“良い子”だったのに、この巻では既に“聖人”の域まで達しようとしていますから。
    メリエットがそんなマークに心を開いていく場面が好きです。

  • 周囲に溶け込もうとせず只管に修道士になる事を希望する見習い修道士メリエット。彼は眠りの中にあっても何かに怯え恐ろしい唸り声をあげ、とうとう修道院の中で「悪魔の見習い修道士」として怖れられる様になってしまう。

  • 中世の跡継ぎ問題は、ある意味、現在よりも過酷なものだった。長子は荘園を継ぎ、それ以外の子は、兵士となりスティーブン王と女王モードの擁立合戦の駒となるか、十字軍として出征するか、もしくは、全ての縁を断ち切って宗教の世界・学問の世界に入るか。

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