恐怖の谷 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761844

感想・レビュー・書評

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  • シャーロックホームズ全作品で個人的にはこの作品が一番気に入っている。ダグラスのキャラクター、自分の手記をワトソン博士に渡すところとか。第二部でメガネをとちょびひげの愛嬌のある挿絵が載っているが有名な俳優で言うとジーン・ハックマンがあうかなと思う。最後はライヘンバッハと同じパターンなので、したたかにモリアーティの手を逃れているに違いないと信じたい。

  • シャーロック・ホームズの、4つある長編のうちの一つ。他の長編「緋色の研究」と同様に2部構成になっている。第1部が事件発生とホームズの推理、第2部で事件の背景にある過去の出来事が語られる。第2部にはホームズやワトスンが登場しないのであまり期待していなかったのだが、予想外に面白かった。実話を元にしているらしいが、これで1冊書けそうな話だ。

  • なんだこれ、最高やん。

    なんだこれ前半短くてホームズあんまり出てこないし後半は長くて同じ感じで続いてちょっと飽きてきたなあどうしようかなあ明日続き読もうかなあって思ったあたりで大どんでん返し。
    ラストはもうちょっと長かったら良かったなあって思うけど目的は果たしてるんだろうね。シリーズ通しての一番の敵はあの人。残念なのはワトスンの出番が少なかったこと。

  • アメリカ。田舎町。炭鉱。暴力支配。血。恋模様。
    大好物なんですけど!!!!

    過去の長編と同じ構図を取り入れているのですが、非常に洗練されています。物語としてのめり込め、ミステリとしてのどんでん返しも中々インパクトがあります。

    第1部のホームズの推理も良いのですが、私は第2部が好み。
    回想によって第1部が補完されるのですが、これがまた衝撃。入り込めば入り込むほど、予想外の展開で驚くはずです。

    最後の長編か…さて短編へいざ。

  • これでようやく終了。長かったホームズモノもここでやっと終わるのか。

  • 事件の推理は全編で終わり、後半は事件の背景が紹介される。しかし、この後半にも大きな推理要素があるところがさすがといったところ。

  • ホームズ最後の長編らしい。
    前後半で結構はっきり分かれていて、前半で今の事件は終わり。後半は背景となる過去の話。

    前半の事件は取り立ててセンセーショナルという感じで演出していないが、後半の伏線にもなっていて、種別的にも近代のミステリっぽさがあって今までと毛色が違う感じ。

  • 最後の長編。
    個人的には長編ではやはり『バスカヴィル家の犬』が一番好きでしたが、こちらもなかなか面白かったです。

    一部ではホームズが事件の謎を解き、二部では過去『恐怖の谷』で何が起きたのかが書かれている。
    二部ではホームズが全く出てこないが、ハラハラするハードボイルド的な展開とどんでん返しのミステリ要素もあってこれはこれで面白い。
    それにしても本当に恐ろしくて嫌な谷だ。

    最後は少し切ないですが、モリアーティ教授の恐ろしさがわかるようになってていいですね。
    これを読んでからまたライヘンバッハを読んでみたい。

  • シャーロックホームズは出てこないけど、面白かった。
    最後までどんでん返し!そうだったのかー!!って。

  • 『ホームズシリーズ』の長編の四作目であり、最後の長編でもある。これも今までの長編と同じように二部構成になっている。
    前半はこれまでと同じように、ホームズが主役で密室殺人を扱っているのだが、後半の部では実際にあった事件をモデルにしており、ホームズとは別の探偵が活躍する。

    『回想』で突然現れた「モリアーティ教授」に対する因縁もきっちり書かれており「モリアーティ教授」の恐ろしさが伝わってくる。
    個人的には、後半の部が今までの『ホームズ物』とテイストが完全に違っていて(推理というよりハードボイルド的)、すごく熱中して読めた。

    次はいよいよ最後の短編、『事件簿』を読む。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2023年 『コナン・ドイル① ボヘミアの醜聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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