おさがしの本は (光文社文庫)

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著者 : 門井慶喜
  • 光文社 (2011年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763220

おさがしの本は (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  図書館のレファレンスカウンターの職員を主人公とした連作短編集。

     本の知識をはじめ様々な雑学を話の中に織り込んでの目的の本を探す過程が読んでいて楽しかったです。本来ならミステリーにすることのない本探しの過程を、見事ミステリーに昇華させた著者の門井さんの目の付け所がいいのだろうなあ、と思います。

     それだけでなく、連作の後半は主人公の勤める図書館の存続問題が持ち上がってきて図書館の存在意義とはなんなのか、という問題も問いかけられます。これに対する主人公の回答もよかったなあ、と思います。

     自分がよくいく図書館はこの本の図書館ほど大きいわけでもなく、レファレンスカウンターなんてしゃれたものもないのですが、こういう本を読むとすべての図書館員さんに感謝の気持ちがわいてきました。お金の問題とかいろいろあるけどやっぱり図書館は必要です!

  • 図書館の職員さんはただの公務員さんなんだ、という事実になんとなく変な感じがしながら読み進めました。
    ただの仕事の一部として事務的に作業をこなしているような人も多い中、この作品の主人公たちのように親身になって、温かみを持って一生懸命対応してくれる方がいるのは嬉しいことです。

    この本を読んでから、図書館で本を借りるときには職員さんとちゃんと目を合わせて会話することを心がけるようになりました。

    公務員のもどかしさと、ちょっとした痛快さを味わいたい方にお勧めの1冊☆

  • 題名と裏書で興味を持ち読んでみましたが、
    面白くも無くつまらなくもないというのが正直な感想。
    会話文が多くて、ライトノベルに近い感覚で読みました。

    主人公が、小説の登場人物としては魅力に欠けている気がします。
    不器用とか堅物とか、反骨精神があるなどの表現はあるものの、なんだか薄っぺらい。
    財政難による図書館廃止は是か否かを問うところまで話が発展したのは一番の見せ場かと思ったのですが、
    結局、話をどこにもって行きたいのか不明なままで、
    宙ぶらりんな印象が残ってしまいました。

    図書館や本についての薀蓄が多かったのは良かったのですが、
    説明が長いうえに小難しく描かれ、謎を解く過程に面白みが少なく、
    答えがわかってもスッキリした感じを味わえなかったのが残念です。

  • 図書館のレファレンスカウンターのお話、という。
    図書館の存続をかけて!ということで、リアル図書館戦争かなーと思っておりました。
    実際図書館戦争よりもこのみでございます。
    レファレンスの過程が細々書かれているので、勉強になりました。
    欲を言えば理系レファレンスも見たかったです。
    楢本さん編の続編を期待したい!
    ただ、台詞まわりの地の文が飲み込みにくいのが難点です。

    ストーリーに関して申せば、民間委託で落ちなくてよかった!と。これでまとまったら駄作ですがね!
    単語だけでもひやひやしてしまいます。

    読み終えて、ひとまず武田泰淳を読まねばならぬと思いました。
    最近軽図書ばかりなのでちょっと固めなのにかえります。

  • はじめは和久山のこと、嫌味な人だなーって思ったけど、最後にはすごく人間味のある人になってたよね。
    新任の副館長からの難題を答えるシーンはすかっとした!
    図書館って、当たり前にあるものだと思ってたけど、最初に切られちゃう場所なんだね。
    いま、大阪市でも問題になってるけど…。

  • これは 「おさがしの本」 ではなかった。

  • ■生まじめでカタブツの図書館員が、お手伝いいたします。

    和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。コンピューターにはつとまらない。短大生のレポート作成を手助けすることも。年配の市民の思い出の本をさがし出してあげることも。苦しい財政のなか、この施設を存続させる理由を考え出すことも。様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。ところで。あなたにとって、図書館は必要ですか?

  • 久々に本屋でジャケ買い!人が死なないミステリを求めて(笑)
    この著者さんの作品は初めて読みましたが、言い回しや説明が固くて、若干読みにくかったです。
    ただ、ライバル(と言っていいものなのか)が登場してからは俄然面白くなってきて、続きが気になってサクサク読めました。
    とある有名児童書のくだりは、素直に感心しました。

    図書館の在り方についても、色々考えさせられる一冊でした。
    この著者さんの別の作品も読んでみたいけど、また固いんでしょうか…

  • 頭は良いかもしれないが、感じが悪い印象の主人公があまり好きになれないまま読み進めていたけれど、最後の終わり方は人間味が出ていて良かった。

  • 市立図書館が舞台。
    主人公はレファレンス・カウンターで利用者の所望の本を見つけるのが仕事。

    物語はレファレンスの仕事が各話のメインであると同時に、全体では市立図書館存続の危機に立ち向かうという大きなテーマで進んでいく。
    図書館は本当に必要な施設なのか?という問いに対する主人公の出した回答が面白かった。

    「絶対必要だ」と言い切ることはどんなことでも難しい。その逆もだ。
    図書館の存続を議論する折りには、関係者全員にこの小説を読んでもらいたい。

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おさがしの本は (光文社文庫)の作品紹介

和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。だが、行政や利用者への不満から、無力感に苛まれる日々を送っていた。ある日、財政難による図書館廃止が噂され、和久山の心に仕事への情熱が再びわき上がってくる…。様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。

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