- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763343
感想・レビュー・書評
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下巻は怒濤の展開で物語が収束していくのが気持ちいい傑作ですね。それにしても、頑固親父にダメ息子、典型的なパターンだけど、実際に良そうで、結局人間が一番ダメな動物で、怖ろしい動物だといういつもの結論になっちゃいますね
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論点多すぎ!つめこみ過ぎ!
社会派小説、自然系、ミステリー、どの要素も持っているけど、とにかく的を絞って掘り下げて欲しかったな。
まあ、その複合的な複雑さが、環境問題や社会問題の本質そのものなのかもしれないけど。 -
樹皮が剥がされた木々、電気柵に挟まれながらの登山道など…、私みたいな初級者の山好きにも本書で描かれている鳥獣による森林被害を目にする機会は少なくない。長い共存の歴史でかろうじて住み分けがされてきた(それすら人間本位の住み分けだけれど)ものが壊れつつあり、死、怒りを超えた動物たちの絶望が伝わってくる。『ベアドック・ハンドラー』、そして『ピッキオ』の活動が知れただけでも感謝。
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面白かったけど、ちょっと長い。
日本では、VS野生動物といえば熊が定番。これも熊ものかと思って読み始めたら、熊も出るけど実際の相手は大イノシシ。これに、猟銃規制やら、環境問題やら、教育問題やら、家族問題やら、いろいろ絡んで、それぞれ上手く書いていて興味は途切れないけれど、やはり本筋のVSイノシシの部分が薄まった感あり。
やはり、大イノシシとの対決をもう少し盛り上げて頂いた方がエンターテイメントとしては良かったと思う。