幻海The Legend of Ocean (光文社文庫 い 49-1 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2012年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334764302
作品紹介・あらすじ
1588年、イエズス会士シサットは日本での布教の行き詰まりを打開すべく、豊臣秀吉と会談。北条家征伐に同行し航海学の知識を貸すなら東国に布教の拠点を作ってよいとの条件をのみ、豊臣水軍に加わる。だが戦いのさなか「奥伊豆に黄金の国がある」という噂を耳にした一行は危険な海域を目指す。彼らがそこで目にしたものとは!?迫真の海洋スペクタクル合戦譚。
感想・レビュー・書評
-
伊東潤の捕鯨シリーズ?(勝手に命名)に近い話。
歴史があまり得意ではない人でも、海洋冒険小説として楽しめる。
私はどうも、海洋小説が苦手なようで・・・。
船の描写、艦隊戦、等々、なぜかうまく頭の中で想像できない。これは作者の表現力ではなく、たぶん私個人の頭のなかの不具合だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外人大活躍です。
幻の国の設定も面白かった。 -
秀吉による北条征伐に加わることになった宣教師が、その豊富な航海術と西洋の兵学の知識をもとに、参謀に祭り上げられ海戦を繰り広げる。なぜ宣教師がそんなことをしたかと言うと、秀吉により、北条征伐に功があったら、布教を認めてやってもいいぞ、という言質を得たから。
主人公の宣教師シサットは、聖職者の身でありながら殺生をしなければいけない状況に懊悩するが、しかし懊悩の仕方が浅い! そう簡単に納得するなと叱りたくなるくらい浅い。
それは置いといて、北条征伐には、あるひとつの目的があった。それは金鉱を発見し奪うこと。
最初は時代小説として読んでいたけれど、この金鉱のことが主題になってきたあたりから、なんか雲行きが怪しくなる。
宝島を目指す海賊の話と思った方が近い。
う〜ん、何だろう… 何が書きたかったのだろう。
まあ、こういうお宝探しの冒険譚が書きたかったのな、それはそれでいいのだけれど、それなら書き出しは違うアプローチから入らないといけないと思う。
宣教師を主人公に据えた意味がよくわからない。 -
内容(「BOOK」データベースより)
1588年、イエズス会士シサットは日本での布教の行き詰まりを打開すべく、豊臣秀吉と会談。北条家征伐に同行し航海学の知識を貸すなら東国に布教の拠点を作ってよいとの条件をのみ、豊臣水軍に加わる。だが戦いのさなか「奥伊豆に黄金の国がある」という噂を耳にした一行は危険な海域を目指す。彼らがそこで目にしたものとは!?迫真の海洋スペクタクル合戦譚。