- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334764364
作品紹介・あらすじ
カフェ"こむぎ"は、早朝オープンの人気店だ。ぬいぐるみ店長・山崎ぶたぶたが作る、とびきりおいしい朝食!ふんわりパンケーキに熱々フレンチトースト、自家製ソーセージにたっぷり野菜のスープ…。不眠症が続き、会社を辞めた泰隆は、夜はバーに変身するこの店で働き始めた。ぶたぶたとの不思議な交流が、彼の疲れた心を癒してゆく-。傑作ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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いやぁ~、ぶたぶたシリーズは
今回初読みだったけど、
多くのブクログユーザーさんがハマるのも納得の可愛い世界観で
電車の中、終始ニタニタしながら一気に読めました(笑)
(端から見たら完全にアブナいおっさんや~ん!汗)
離婚した母親を安心させるため、
優等生の仮面を被り
ずっといい子を演じてきた
主人公の目黒康隆。
優等生の仮面を外し
自分のやりたいことを探そうと決めた康隆は
母親には内緒で不眠症の原因ともなった大手企業を辞め、
大学の先輩が経営するダイニングバー「こむぎ」で働くことに。
「こむぎ」は夜はバー、
朝は朝食専門のカフェをやっているのだか、
なんとカフェの店長は
山崎ぶたぶたという
バレーボール大のブタのぬいぐるみだったのでした…。
というシュールかつ、
ハートウォーミングなファンタジーです。
なんと言ってもこのシリーズはブタのぬいぐるみであり
中身は妻子ある(!)中年男性の
山崎ぶたぶたさんの
破壊力抜群の可愛ゆさ満点の魅力に尽きます。
ぬいぐるみを着た人間が登場する小説というと
真っ先に村上春樹の羊男が思い浮かぶけど、
こちらは正真正銘の小さなブタのぬいぐるみ(笑)
それがおっさんの声で喋り
小さな体を粉まみれにしながら
一生懸命に厨房で料理を作り、
小説を愛し図書館や古本屋を巡るという
ど・シュールさ(笑)
登場人物たちも不思議に思いながらも
そのあたたかで大人な眼差しと懐の深さ、
そして圧倒的なまでの可愛さゆえに
その存在を認めざるを得ないという(笑)
読めば誰もが
有り得ないと思いつつも
その魅力に骨抜きになるハズ(笑)
そしてそして本作では舞台がカフェだけに
主役級の吸引力を持つ料理に喉を鳴らし、
読むことで疑似体験できるのも最大の魅力です。
バターとミルクの香り漂う
サクサクでじんわり甘い出来たてホヤホヤのビスケット。
メープルシロップたぁ~っぷりの
ふんわりプレーンパンケーキ。
鉄板に乗ったカリカリじゅわぁぁ~っの
サワークリームフレンチトースト。
( 矢崎さんのブログによると御茶ノ水の「みじんこ」というお店がモデルのよう)
思わず写真を撮りたくなる5センチほどの厚みのある
カリカリフワフワのホットケーキの二枚重ね。
( こちらのモデルは鎌倉にある「イワタコーヒー店」のホットケーキを参考にしたらしい)
などなどヨダレたらたら必至の
美味しそうな食べ物描写の数々。
(矢崎さんのブログには実際にお店で出されてる写真も掲載されてます)
自分の中でパンやパンケーキやホットケーキ、フレンチトーストで思い出すのは
やっぱ映画やアニメの名シーンです。
映画 「クレイマー・クレイマー」のフレンチトースト、
「アメリ」のクレームブリュレ、
「ツインピークス」のチェリーパイ、
アニメ映画「魔女の宅急便」で、キキが焼いていたホットケーキ、
アニメ映画「天空の城ラピュタ」のパズーとシータが洞窟で食べる目玉焼きの乗ったパン、
あと絵本なら定番だけど、
「ちびくろさんぼ」のとらバターにホットケーキ、
ぐりとぐらの大きなホットケーキ、
ホットケーキが出来上がるまでを擬音語で再現した(笑)
「しろくまちゃんのほっとけーき」、
あっ、あと 「からすのパン屋さん」のパンすべて(笑)
とまぁ、食いしん坊体質なアナタなら
そんな妄想特急が止まらなくなる
ホンマ美味しい小説です(笑)
カフェのモーニング好き、ホットケーキ好き、甘いモノ好き、粉もん好きは勿論、
可愛いおっさん好きにもオススメです(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさに「世界一幸せな朝食」!
ぶたぶたさんの朝食カフェに私も通いたいし、ぶたぶたさんと図書館に行きたいよぅ‥。
目黒さんがうらやましくて仕方ない。
今回のぶたぶたさんもいつまでも読み終わりたくないと思える幸せな物語だった。-
ぶたぶたさんの朝食カフェに、ぶたぶたさんと行く図書館?!
素敵すぎますね♪
どちらかひとつを選べ!と言われたらどうしよう。。。
と、幸せな妄...ぶたぶたさんの朝食カフェに、ぶたぶたさんと行く図書館?!
素敵すぎますね♪
どちらかひとつを選べ!と言われたらどうしよう。。。
と、幸せな妄想に浸ってしまう私でした(笑)2012/12/10 -
「どちらかひとつを選べ!と言われたらどうしよう。。。」
それは難しい…
どちらかなんて、選べません!「どちらかひとつを選べ!と言われたらどうしよう。。。」
それは難しい…
どちらかなんて、選べません!2012/12/10
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今回はカフェこむぎの店長、ぶたぶたさん。
短編ではなく1冊を通して一流企業を辞めて自分探しをする泰隆とぶたぶたさんのお話。 -
1日で読み切ってしまったー。
ぶたぶたシリーズ、15作目らしい。
他の本も、すぐに読みきっちゃうんだろうなぁ。
食べ物の表現が素敵。うまい。・・・上手い?美味い?
地元の人に愛されるカフェ、私も開きたい。 -
同僚とバリ島へ行ったときに、持っていきました。
自分の持ってきた本が、リゾートに似合わないドロドロ不倫で読む気力がなくなったという彼女に、「癒やされるから」と貸しました。
「心は癒されたけど、ホットケーキがすっごく食べたいこの辛さはどうしてくれる」と言われました。 -
ぶたぶたシリーズ15 今回のぶたぶたさんは朝食カフェの店長。とにかく パンケーキ&ホットケーキがおいしそうで思わず モデルになったお店に食べに行きたくなります。相変わらずの癒し系でほのぼのします。
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なぜ「カフェこむぎ」がほんとうに存在しないんだ!とクレームをつけたくなるほど(どこへ?)、おいしそう。
ぶたぶたさんシリーズを読んでいると、かわいいブタのぬいぐるみの動作がはっきり頭に浮かびます。カバーイラストのせいかな、と思っていたのですが、先日気がつきました。三原順の「ムーンライティングシリーズ」だ! かわいいときのトマスぶた。そういえば彼も料理が上手だった……。
『ぶたぶたカフェ』が出たかと思えば、『刑事ぶたぶた』そして12月には『ぶたぶた図書館』。これは、ぶたぶたな年末になりそうな予感。 -
シリーズ15冊目
毎度ながらなんと食べ物が美味しそうなこと。
パンケーキ食べたい~
うちの近所にもぶたぶたさん、いないかなあ~
すんなり受け入れるのに・・・