遺恨: 鬼役4 長編時代小説 (光文社文庫 さ 26-8 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
3.65
  • (2)
  • (9)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764425

作品紹介・あらすじ

旗本の最高位である御小姓組番頭の橘右近に呼び出された将軍家毒味役の矢背蔵人介。聞けば橘の管理する目安箱が盗まれたという。調べ始めた蔵人介の前に、とてつもない不正が浮かんできた。そして、不正を調べていた御庭番も殺害される。すべて伊達家仙台藩の下屋敷を根城とする勢力の仕業だった。蔵人介は死地へ飛び込む-。大好評シリーズ、笑いと涙の第四弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不正を正す鬼役矢蔵人介
    これからもまだまだ続く楽しみだ、

  • 橘右近から、呼び出された主人公 矢背蔵之介は、橘の管理する目安箱が盗まれたのを取り戻せ!と、命じられる。
    その目安箱は、仙台藩の伊達家に関わりがある。
    目安箱の中には、勇魚(いなさ)神社雄神官が、
    廻船問屋の「鯨屋」の悪事を訴えたものが入っている。
    神官も、仙台藩に忍び込んだお庭番も暗殺されていたのだ。
    それは、龍涎香と言う抹香鯨の腸内から取れる香料で、それを蔵人介が、見つけ出し、鯨屋を脅かして、悪の元を見つけ出すのだが、、、反対に、しびれ薬の塗った矢が、肩に刺さり、気を失ってしまう、、、、

    どうなることやら、、、途中で、本をやめる事が、出来なくなってしまった。

    そして、磯貝新兵衛が、後継ぎの新吾が、いびり殺され、その妻は、その事を不審に思って、自らを差し出して、騙されてしまっていたことを聞かされた。
    そして、その敵を討つために、蔵人介の義母志乃へ頼るのである。
    幸恵の弓競べにも、ハラハラドキドキと、読んでしまった。
    しかし、報復が、、、、、
    礒貝老人の死。
    目安箱の訴えへの百姓たちの訴状でも、江戸にやって来たものは、打ち首になると、、、
    お多福面の潮田藤左衛門も、イジメられて、職を無くして、悪の用心棒、、犬の身分になってしまっていた。
    最後には、蔵人介の刀の露となってしまった。

    何か、人が良くて、悪い事を「悪い」間違いだ!と、言った者たちが、消されて行くのには、、、少し寂しい感じがした。

    しかし、志乃と幸恵の豪快な弓競べなどの活躍が、この本の中で、良かったと、思う。

  • 志乃殿はまだ鬼役の裏の仕事をわかっていないのか?
    幸恵殿といい女の強い家。

  • 鬼役第4巻。
    ラストが今まで以上に切なかった。
    凧が空に消えていくところとか特に。
    不正を暴くために色んな手を尽くすのが今回の大筋だけど
    こんないい人が暗殺をやるはずない!と思ってたけど
    やっぱり…というオチ。
    それにしても、女性達の活躍がよく目立った。
    結局妻と養母には頭が上がらない…
    妻の幸恵は弓の免許皆伝の腕前。
    弓競べに参加して度肝を抜く勝負強さ。
    そして毎度のことだけど
    養母、志乃さんは本当に強いなぁと。
    家宝の国綱を操るところもそうだけど、今回は仇討ち。
    凄まじい女性達だわ…
    小説だけど…

  • のってきました。

  • 第四弾(「鬼役 矢背蔵人介 冬木立の月」の加筆改題)

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂岡真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×