ここに死体を捨てないでください!: 長編推理小説 (光文社文庫 ひ 12-7)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764708

作品紹介・あらすじ

妹の春佳から突然かかってきた電話。それは殺人の告白だった。かわいい妹を守るため、有坂香織は事件の隠蔽を決意。廃品回収業の金髪青年を強引にまき込んで、死体の捨て場所探しを手伝わせることに。さんざんさ迷った末、山奥の水底に車ごと沈めるが、あれ?帰る車がない。二人を待つ運命は?探偵・鵜飼ら烏賊川市の面々が活躍する、超人気シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 妹が殺してしまった女性の死体を隠蔽しようと奮闘する姉、という無謀なオープニング! 死んだ女性が鵜飼探偵事務所に依頼しようとしていたらしいことから、いつものトリオが動き出し、クレセント荘に何故か集まって…勘違いや誤解が絡まり合って、今回も期待どおりのややこしさ! 死体遺棄のお二人さん、無事でよかったよかった…。烏賊川(川の名前)に、10本もの支流があったとは!

  • 烏賊川市シリーズ第5弾長編

    善良な烏賊川市民に突如起きた悲喜劇。
    もう引き返せない。
    とある勘違いから始まる逃避行劇と、謎に次ぐ謎。
    それはまさにアンジャッシュなミステリー。
    2時間サスペンスのような人物相関に、挿し込まれるユーモア味、消えた死体の謎、まさかの終劇、などなど魅力的要素がいっぱいで面白い。

  • 烏賊川市シリーズ。妹が殺してしまった女性の死体を姉が必死で処分するところから始まるスラップスティックコメディミステリ。池に沈めた車と死体が消えたり、不可能犯罪風味だが、ミステリとしてはソコソコの印象。コメディに少し寄せすぎかな、、、

  • 今回も笑った。階段を落ちたり、溺れたり…。
    トリックは巧みなのに、クライマックスでのちっちゃいエグザイルに全部持っていかれた。
    やっぱり面白い。

  • いっぺん、死体を偶然居合わせた共犯者と遺棄する話に見える。しかし、遺棄した先で別の事件が発生し、それが遺棄事件に繋がっていくという構成はとても面白い。最後の大がかりでぶっ飛んだトリックは必見である。

  • 題名に 惹かれて 読みました。
    関係ない ことが つながっていく。
    さすがですね。
    ちょっと 犯人の 動機が 弱いかな。と思いましたが
    まあ 納得ですね。
    ほかの 作品も どんどん 読もうと思っています。

  • 烏賊川市シリーズ

    妹からの突然の電話
    「おねえちゃん、私ひとを殺しちゃった!!」

    妹を守るため、死体遺棄を決意した香織。
    偶然居合わせた鉄男と共に向かった先で
    別の殺人事件に巻き込まれる

    軽快でユーモラスな文章
    でも肝心のミステリ部分は案外しっかりしていて
    殺人事件が何件も出てくるわりに
    気楽に読めてしまう1冊(笑)

  • 烏賊川市シリーズ第五弾。長編。相変わらず東川さんはギャグシーンに伏線を張るのが上手いなぁ。今作はそれがめっちゃ活かされていたと思う。長編なのにそれを感じさせないスピード感も流石。今回のトリックは大胆だけれど知識さえあれば見抜けるのでそこから犯人もわかった。

  • 烏賊川市シリーズですが、だいぶ間が空きました。それにしても最初は香織に腹が立ちました!さっさと警察に通報しろ!他人を巻き込むな!そんなことしても無駄!と。ところがすべてすべて繋がっていたとは…なかなかやりますなと最後は感心☆よく考えられてておバカな探偵…というだけではありませんね。おもしろかったです。

  • まず題名が気になって読み始めました(笑)
    じゃどこに捨てればいいの?って感じ(^^)
    「謎解きはディナーのあとで」より前の作品ですが、ストーリーの流れ方がそっくりですね。本作はちょっと変わった探偵がかなり強引な推理展開で事件を解決していくのですが、その強引がちと過ぎる感じ(^^;)

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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