和菓子のアン (光文社文庫)

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著者 : 坂木司
  • 光文社 (2012年10月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764845

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和菓子のアン (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 儚きものに思いを馳せる
    『和の情緒』が好きな自分にとっては、
    やっぱ和菓子って
    特別な存在です。


    そして自分も
    不二家のポコ顔と
    ずっと言われ続けてきたので(笑)
    親近感湧きまくり(^O^)



    デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働く
    ちょっぴり太めでペコ顔の18歳、
    梅本杏子(通称アン)。


    なんと言っても、
    将来の夢は「自分のお金でお腹いっぱいお菓子を食べること」なんて
    テレビのインタビューで言っちゃう
    アンちゃんの屈託のない
    キャラがいいのです(笑)



    舌の上を滑るようにとろける水ようかん、
    さわやかに柚子が香る葛きり、
    漆黒の夜空を模した七夕のお菓子「星合」などの
    和菓子は勿論、


    おせんべいに羊羹に
    ケーキにお饅頭に焼き菓子に
    ミルクとバターたっぷりのフレンチトーストなどなど
    食いしん坊なアンだけに
    美味しそうな描写もたっぷり。



    下町の商店街の
    人情味溢れる雰囲気もほっこりするし、

    デパ地下の
    活気溢れる描写に
    気付けばお腹も
    グーグー鳴き出します(笑)
    (季節ごとの百貨店事情が分かるのも楽しい)




    株が趣味でオッサン女子な
    「みつ屋」の店長の椿はるか。


    乙女系男子な
    「みつ屋」の社員
    立花早太郎。


    先輩アルバイトで
    実は元ヤン女子大生の
    桜井さん。


    魔女の魔法を使う(笑)
    化粧品売り場の五月さん。


    ヤクザ屋さんみたいなファッションの
    立花くんの師匠
    松本さん。


    など一癖も二癖もありそうな
    登場人物たちのキャラも立っているので、
    映像化したら誰がいいかな〜って
    想像も膨らみます(笑)




    和菓子は見るだけでも綺麗で美味しいけど、
    その由来を知れば
    心の中に様々な風景や物語を
    思い描くことができる。


    そして毎回ちょっとした和菓子にまつわるミステリーを
    アンちゃんと共に
    読者自身が考える余白もあって、
    一件落着後の
    カタルシスも充分味わえる作品です。



    いや〜しかし
    店長や立花くんでなくとも
    ぷにぷにほっぺは
    触りたくなるでしょ〜(笑)

    アンちゃんには
    このまま健やかに育って欲しいなぁ(^_^;)


    そしてドラマ化するなら
    ペコ顔の柳原加奈子しか浮かばん(笑)
    (けどビブリアみたく設定を変えて実現しそう笑)

    それか年齢は違うけど、
    ちょっとぽっちゃりの演技派
    貫地谷しほりかなぁ…(^_^;)

  • 読メで評判が良さそうだったので、ポチッと。確かに帯には2011年読メ心に残った本1位の文字が。
    和菓子に絡んだ日常ほんわかミステリー?読後感があったかくて良い感じの本でした。

    甘党には、しかも和菓子派としては堪らなく面白いテーマの本でした。和菓子万歳!
    上生菓子が食べたくなりますね(笑)ときどきコンビニでお団子とか買いますけど、生菓子は久しく食べてないなあ・・・なかなか良いお店を知らないし。デパ地下に行ってみるかあ。中央線沿線でどこか良いお店があったら教えてほしいです。ああ、上生菓子食べたい。
    あ、関係ないけど、太宰府のできたて梅ヶ枝餅うまかったなあ。寒い外で食べるあったかいお餅とアンコという組み合わせが堪りません。う、思わずヨダレが。

    お菓子にこんなに謂れというか、歴史というか背景があるとは知りませんでした。季節ごとのお菓子というのも、小さい時に何気には見ていたけど、こうしてちゃんと説明されるとフムフムですね。未開紅もGoogleでみたら、見たことある気がするもんなあ。でも食べてはいないな、あんな文中にあったような食感は知らないもん。
    季節感ってのは四季を有する日本ならでは、なんだろうなあ。

    あと、デパ地下のちょっとした内情というかウラ話的なところも面白かったです。なかなか他の職場の雰囲気とか実情って知らないですからね。

    見立てやメッセージに満ちている和菓子の世界。見立てと掛詞、言葉あそびが良い。こういうものを読むと日本語ってすごいなー、きれいだなーと思う訳ですよ。和菓子の隠語もなかなか。イメージと言葉あそびと意訳。連想ゲームですよね。おはぎの七変化にもビックリ。途中から「それは言われないとわからない」レベルまで深化していきますが(笑)。言葉遊びが楽しかったなー。ま、言葉遊びといえば、京極夏彦さんに西尾維新さんって感じなんですけどね、私としては。

    松風の由来から、松だけで寂しい→待つだけで寂しい・・・もう電車で読んでいて涙ボロボロ。気丈に振る舞いながらも、その言葉の裏を汲み取って、というのが心にズガンときました。今でも思い出したら涙が・・・桜井さんの雄叫びの気持ちがよくわかる。
    千切から契の掛詞もなんかこう感動したというか感心したなあ。こんな謎掛け面白い。でしかも「解かれなくてもいい謎」という椿店長の言葉にも重みを感じたし、返しの結千切ってのも粋ですねえ。

    でも、ちょいとミステリーに無理を感じなくもないかな。落とし文の社内内部告発はちょっとスケール感が??

    続編あったらなあ、と思ったら、文庫版解説では「続き」があると。いや、これはまだまだ続編読みたいですよ。もっと和菓子の秘密・歴史を知りたいし。椿店長の過去話も見てみたいような。立花さんに桜井さんもいい味出しているしね。

    坂木司さんはこれが初読み。解説では他にも職業モノを書かれているとか。興味はあるけど、やっぱこのアンコシリーズがじぶん的には一番な気がするなあ。

    あとがきの水羊羹のちっちゃいスプーン(笑)。あーわかるわかる、なんて感じで、最後までクスリッな感じでした。

    アンちゃんは森三中の真ん中のちっちゃい人のイメージ(笑)

  • どうして読むのを後回しにしていたんだろう…
    それは「必ずお菓子を買いに走る!」とか聞いていたから。
    そして私には歯止めがきかなくなる危険な食べ物だから。

    でもこれってお仕事小説だったのですね。
    高校を卒業するにあたり、勉強したいこともなく
    興味がわくこともなく、でも働かないとと
    主人公のアンちゃんが見つけたのが
    デパ地下に入っている和菓子舗「みつ屋」のアルバイト。

    この「みつ屋」の個性ある面々がいいんです。
    綺麗な大人の女性なのに、中身がおっさんの椿店長。
    イケメンなのに、心が乙女な立花さん。
    小柄で可憐な女子大生なのに、元ヤンのバイト桜井さん。

    この面々は仕事は全員プロフェッショナル。
    周囲の働き方や接客するお客様などにも刺激を受けて
    成長していくアンちゃんが羨ましくなりました。

    和菓子は基本大好きなのですが、
    こんなに奥深く、粋な食べ物だと思ってませんでした。

    言葉あそびからくるネーミング。
    その菓子にまつわる物語。

    洒落てます。こんな遊びゴコロ満載なものを後世に遺して
    私たちに届けてくださった先達たちのセンスの良さに
    ああ、日本に生まれてよかった~としみじみ思う一冊です。

    坂木司さん、初めて読みました。
    後の解説で知ったのですが、他の作品とリンクしていたりするようです。
    他の作品も気になるし、
    アンちゃんと立花さんのその後も気になるなぁ。

  • 艶々と輝く小豆をまとった鹿の子。
    しっとり、ふくふくと炊きあげられた餡を包んだ大福や最中。
    季節の移ろいを感じさせる上生菓子。

    洋菓子の持つ煌びやかさも捨てがたいけれど、和菓子の奥ゆかしく優しい風情も好きだ。ケーキに比べ、少しヘルシーなのも乙女心にはありがたい。和菓子教室に通い出して三ヶ月、ういろう生地や求肥、蒸し羊羹、餡を焼いた桃山など…月毎に変わるレシピに楽しく奮闘している。

    ヒロイン杏子ちゃん。食いしん坊、ちょっぴり太めだが可愛い花の18歳。進路が決まらず、デパートの和菓子店みつ屋で働くことにしたのだが…

    個性的すぎるみつ屋の皆に囲まれ、最初はただ食いしん坊なだけの杏子がそれぞれの和菓子の由来などの知識を得て、お客様が抱える事情までも察するスーパー売り子になっていく。

    長い歴史を経て現代にまで生き残った和菓子、美味しいだけじゃなくて歴史や文学の勉強にもなるなぁ。デパートの裏側や和菓子屋さんの専門用語にも詳しくなれるし。そう言えば桜餅が関西と関東で全然違うことを知ったとき(学生時代)は驚いたものです。

    正座の辛さに耐えきれず断念したけど茶道も奥が深そうでいつか習いたいな。

  • 前評判が高かったので、さらーと読める軽いストーリーにちょっと期待外れな部分もありましたが。
    うんうんおもしろいし、かわいい。おいしそう。

    ミステリーっていうか、和菓子のうんちくと直感で、お客様の望みや不安を解決といった感じの、ほのぼの系お仕事奮闘記ですな。
    でも、和菓子って高級なものほど見た目重視で味は単調、っていうイメージがあったので、そこは考えを改めたいと思います。
    和菓子職人さん、すみません。
    小さな上生菓子一つにも、何の変哲もないぼたもち一つにも、由緒あり歴史あり。
    俳句のような季節感と言葉遊びと情緒がある。
    なるほどね~。奥が深い。

    デパ地下お仕事モノとしては、学生の頃デパ地下バイト経験ありの私としては
    ちょっとしたことが面白くて、そしてちょっと苦い思い出もよみがえり、懐かしかったです。

    豆大福やみたらし団子だけじゃなくて、ちょっと高級和菓子もいただいてみたくなりました。

  • 前から読みたいと思っていたのに、題名から和菓子職人を志す女の子の話だと思い込んでました(笑)。
    いえいえ、デパ地下の和菓子屋さんで起こる小さな事件を扱った、ライトミステリーでした。

    ぽってり大福のようにふくふくした主人公の杏子が可愛いだけでなく、
    洞察力抜群で出来る女なのに、株取引にはまって時々雄叫びをあげ、服のセンスはゼロの「おっさん」」店長、一見スマートでかっこよくて完璧に見えるのに、中身は乙女の立花さん(口調はもはやオネエです)、可愛い女子大生なのに、実は元ヤン(そして時々元ヤンが外に出る)の桜井さん…
    お店のみんなのキャラが強烈すぎて面白いったら。
    和菓子にまつわる小さな事件は、自分では解けないけれど、和菓子のうんちくに「なるほど~」と頷きつつ、名探偵店長の謎解きにも「なるほど~」と頷けて、二度美味しい。

    昔は餡子が苦手だったけれど、最近は生クリームと並んで餡子も大好きになった私。
    作中に登場する季節を感じられる毎月の和菓子は、職人さんの心意気の賜物、描写を読むだけでもどれも美味しそうでじゅるりとなります。
    読み終わった後は本当に和菓子が食べたくなる一品です。

  • どっちかというと和菓子は苦手なんだけど、
    この本を読んでお抹茶と一緒に頂きたくなった。

    先ずはアンちゃんが可愛すぎる。
    ぽっちゃりとデブの間には深くて大きい川があるのだが
    アンちゃんは決してデブではないぞ。
    イメージ的には柳原可奈子ちゃんを想像して読んでたかな。
    そして、周りのキャラが濃すぎる(笑)。
    特にツンデレオトメンの立花さんがツボだった。
    『ほっぺた、触ってもいいかな』のくだりは
    恐らく他人様には見せられない顔して読んでいた気がする
    (何気に立花さんに対するアンちゃんの態度が若干突き放し気味なのもツボ/笑)。

    このお話の最大の肝は和菓子を巡る謎解きなんだろうけど
    読むにつけ和菓子と歴史の関わり、奥の深さには唸るばかりだった。
    そして、日本人の言葉遊びのセンス、美的センスは凄いな、と再認識。
    自分の中に日本人のDNAがあることが嬉しくなるのはこんなとき。

    このまま終わっても差し障りのない感じではあるが
    欲を言えば『東京百貨店地下のみつ屋』の物語をもっともっと読みたいと思う。

  • 面白い!可愛い!美味しそう!
    和菓子も大好きだし、何よりも登場人物がみんな可愛い小説ってそれだけで嬉しくなる。

    もちろんこの小説の魅力はそれだけじゃない。
    帯に書いてある「ほのぼのミステリー」という言葉は真実だけど、ただほのぼのしているだけじゃない。
    和菓子だって綺麗で美味しいだけじゃない。
    外からは見えないところにたくさんの物語があって、だからこそ人も和菓子もとっても魅力的なんだ。
    著者の坂木さんは優しい人に違いない。

    続編があるとのことなのでそれを楽しみに待つ(もう出てる?)として、坂木さんの他の本も読みたいな。

  • 少し重い本を読んだ後だけに、よけいほんわか温かく、主人公のキャラとあいまって、幸せ感に浸れたひととき。
     和菓子が早速、食べたくなった。
     大沼紀子著『真夜中のパン屋さん』シリーズを読んでは、パンが無性に食べたくなり、岡崎琢磨著『珈琲店タレーランの事件簿』や、吉永南央著『萩を揺らす雨』を読んでは、珈琲を飲みたくなったり、己が本を読むのは頭ではなく、胃袋か!?

  • 和菓子に注目した事はなかったが、こんなにも深い世界だと思わなかった。一つ一つに意味があり、ドラマがある。和菓子って素敵だ!
    登場人物もぷくぷく大福のアンちゃんを筆頭に、中身は乙女なイケメン立花さん、中身はおっさんなできる女椿店長などなど可愛い愛おしいキャラがいっぱいで始終穏やかな気持ちで読むことができた。

  • まず、なんといってもタイトルがいいですね、この本。

    赤毛のアン好きとしては、見逃せません。

    そして洋菓子とかパンとかを題材にした小説っていっぱいあるけど、
    和菓子を取り上げたのって、私個人的には初めて読みました。

    正直、和菓子に全然詳しくないので、出てくる和菓子が
    一体どんな姿かたちをしていて、どんな味なのか全然ピンと
    きませんでしたが、読んでてだんだん、今すぐ自分もデパ地下に
    走っていって和菓子を買いたくなりました。
    「上生菓子」って、なんておいしそうな響きなんでしょう!!
    みつ屋に行って、アンちゃん、立花さん、椿店長、桜井さんから
    和菓子の説明を聞きたい。

    今気づいたけどみつ屋の店員さん、梅に橘、椿に桜と、
    みんな植物の名前!(今頃か)

    確かに、和菓子ってものすごい歴史のあるものとかも
    あるんだもんねぇ。
    源氏物語の時代からあるものを、今でも食べられるってすごい。

    普段はもっぱら洋菓子派の私ですが、和菓子にも目を向けようと
    いう気になりました。
    緑茶と食べたらおいしいもんね、和菓子は……。

    乙女の立花さんが好きでした。

  • 単行本は1600人がブクログに登録!坂木司さん『和菓子のアン』待望の文庫版が発売中です。読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。

  • 和菓子にまつわる話だとタイトルから推測して購入。

    予想外に好作品だった。

    ほのぼのと心温まる作品を読みたい方にはとてもオススメ。
    坂木作品の中でも一番好きな作品。

  • ちょっと太めで「学歴もなく手に職もなく恋人もいない」アンちゃんがデパ地下の和菓子屋さんで働き出して、「あなたは誰かの幸福」それも悪くないか、なんて気持ちになるまでの一年間のお話。

    どの和菓子も美味しそうで、今すぐデパ地下に走りたい。
    洋菓子も確かに華やかだけど、和菓子の華やかさは敷居の高さが全然違うの。だから手が出ない。
    下手なお菓子を選んだらお店の人に軽蔑されてしまいそうなそんな印象だった。
    もっと、気軽に楽しんで良いのかも。とこの本を読んで身近に感じる。
    学生の時にお茶を習う授業があってそこで和菓子のいただき方を教わってしまったのがトラウマなのかな?

    下町娘の度胸の良さか、ドンと構えるアンちゃん。
    だけど、気を許した相手からの一撃は辛いなあ。
    でもそれが確かな進展につながるのがニンマリするほど可愛い展開。
    「いつもそばにあって安心できて、お腹を一杯にしてくれる。そんな大福がね、本当は和菓子の中で一番好きなんだ」

    乙女男子の友達って羨ましい。
    同性の乙女系は違う意図が見え隠れして面倒くさいことが多いから。私の代わりに乙女な反応をしてくれるのって新鮮で楽しそう。
    女子として見習いたい純粋さもありそうだし。

    チビちゃんがアンちゃんのような選択をした時に進学の意味をちゃんと説明できるか考える。
    ちゃんと就職をしないことの中途半端さも。
    アンちゃんも椿さんや金の林檎の派遣さんの立場とは明らかに違うから。
    ちょっと傷ついて「辞めるか」なんて考えてしまうその立場。
    そのことをどう伝えようか。

  • これをぜひドラマで見てみたい。主役はもちろん柳原可奈子で!

  • 読み終えたその足でデパ地下に向かい、
    そこに並んでいる上生菓子を手にとっていました。
    そのくらい和菓子が食べたくてたまらなくなる。
    和菓子についてもっと知りたくてたまらなくなる。

    日常ミステリものですが、ミステリ自体はとてもライトで、
    それよりも登場人物の心の動きとか、
    人生の機微なんかに目を向けたくなる作品です。
    (変わり者が多いけど)いい人ばかりなので気持ちよく読めます。

    そしてなにより和菓子についての薀蓄がたっぷり。
    「菓子」というとどうしても「スイーツ」と呼ばれるような
    洋菓子に目がいってしまいがちですが、
    和菓子というものが日本に長く息づいているからには
    もちろんそれなりの理由があるわけで
    そのうちの少しを知ると、もっともっとと止まらなくなります。

    季節の変化や侘び寂びを慈しむ文化、
    美しい日本語の言葉遊びなど、とても興味深いです。

    美味しい和菓子と、美味しい抹茶と一緒に、
    ゆったりと味わいたい、そんな作品でした。

  • 面白かった。個性的なメンバーと和菓子にまつわる少しの謎解きが絶妙。アンちゃんの若いのに聡いところが好き。

  • やりたいことが見つからず、大学進学せず就職もせずに高校を卒業した杏子。街に出てとりあえず出来そうな仕事を探し、消去法で見つけたデパ地下の和菓子屋に応募する。

    やる気がない割には仕事の覚えは早いし、愛嬌もあって優秀な主人公。
    自己評価の低さが徐々に変わっていくのも良かったし、和菓子にまつわるトリビアがたくさん使われていて面白いストーリーでした!
    平和なミステリー。

    続編があるようなので読んでみたいと思います。

  • デパ地下の和菓子屋さんが舞台の日常の謎系短編集。
    散りばめられた和菓子薀蓄やデパート裏話などが興味深い。キャラはやや濃いめでラノベチックだけど、さらりとした読みやすい文体がクドさを感じさせない。和菓子には疎いのでひとつひとつ画像検索しながら読み進めたところ、一層楽しめたと同時にものすごく食べたくなって深夜に悶絶。

  • 「読めば和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいミステリー。」の言葉に惹かれて読みました。和菓子、食べたくなりました。デパ地下に行きたくなります。美味しい餡、味わいたい。

  • 和菓子について勉強をさせて戴いた作品。

  • 謎解きの部分は、若干の無理矢理感があるように思う。
    しかし、謎を生み出したキャラクターはみな魅力的。
    主人公が、嫌味のない子なのも大きいと思う。

    コレを読んで和菓子が食べられるようになりました。

  •  急に予定が無くなった日に借りて来て、1日で読んだ。
     終始楽しい気分で読み終えた。サスペンスみたいなトリックとか大どんでん返しとかがあるわけでもなく、でも坦々とした内容でもなく、和菓子屋さんで働くどこにでもいそうな女の子を主人公として、日常で起こる、まぁ現実にはそんなにバラエティ豊かな出来事は起こらないだろうけれど、それでも自分が日常の様々に丁寧に目を向けていればあり得るのかもしれない、と思えるようなバラエティある日々が描かれていて、とても面白かった。
     ミステリ、恋愛モノ、フィクション…、それらのどれとも違う、読んでいて楽しくて、でも軽過ぎず、日常的すぎず非日常的すぎず、とてもバランスのとれた本だと思う。
     こういうジャンルの本、いいなぁ。この人の本、また少し経ったら読んでみたいかも。
     ひまな日に一気に読んだから、そのシチュエーションにぴったりだったってこともあるだろうけれど、またそういう機会があったら、この人の本を読んでみたい。
     休みの日に丸1日家に籠っていても、暗い気持ちにならないなんて、素晴らしい本だ!笑

  • 和菓子が好きなので一気読みした。謎解きもあって、さわやかで美味しそうなお話でした。

  • 将来の夢も見つからず、大学進学もお金がかかり、だったらせめてバイトでもして、ピンとくる何かを探そうと、バイト探しを始める梅本杏子。そんな中、雨宿りにデパートゆ寄った食品フロアで、彼女に向いていそうなバイトを見つけ、雇ってもらえることになります。
    店長の椿さん、社員の立花さん、桜井さん。はじめは、わからなかったそれぞれの個性が、だんだんとわかってきて面白かったです。
    冷たい感じのした立花さんが…乙女だったとはと思いましたし、桜井さんは元ヤンキーだし、椿さんは株に燃えるし…。すごく個性の強いお店だなぁと思いました。こういうお店で働けたらいいなと思うばかりです。
    私は今まで和菓子なんて、ほとんど食べたことがなかったし、食べてもあまりそのお菓子につけられた名前について深く考えたりしたことありませんでした。でも、杏子ちゃんと一緒にみつ屋の皆さんと考えさせられた一冊でした。
    和菓子にも、一瞬言葉遊びかのような感じがしますが、こんな素敵な深い言葉が込められていたんだと、改めて職人さんやこれまで和菓子を伝えてきた日本人は、すごいなと思いました。今度食べる時は、ちゃんと味わって食べたいと思わずにはいられない一冊ですね。表紙もおいしそうなイラストで良かったです。
    日常の中で起こる数々の事件…想像できず、なるほどなぁと思うことが多くありました。
    杏子ちゃんのこれからが楽しみだなと思います。

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和菓子のアン (光文社文庫)の作品紹介

デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。
謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。

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