ダリアの笑顔 (光文社文庫)

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著者 : 椰月美智子
  • 光文社 (2012年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764883

ダリアの笑顔 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • どこにでもいる
    四人家族の綿貫一家を
    家族それぞれの視点から描いた
    四編からなる連作短編集。


    いやぁ〜
    初めて読む作家だったけど、
    上手いですね。


    子供も大人も
    いろいろ抱えて生きてるけど、
    それぞれのフィールドで
    頑張ってんやなぁ〜って
    誰もの励みになる小説です。



    自分のオススメは
    どこにも属さず
    何の取り柄もない
    小学6年の綿貫真美を描いた表題作
    『ダリアの笑顔』と


    豪速球を投げる転校生の少女サルズミと
    真美の弟、健介の
    面白可笑しい日々を瑞々しく描いた
    『転校生』

    かな。



    しかし大人にも
    子供だった時は
    必ずあったハズなのに、
    親になった途端に
    忘れてしまうものなのかな…


    できない自分に失望し、
    両親の不仲を
    自分のせいだと悩み、
    いつも架空の
    「できる子の自分」を空想して
    心落ち着かせようとする
    長女の真美が
    なんとも切なくて切なくて…(>_<)


    育児日記を通じ
    親の思いを知ることによって
    ダリアの笑顔に一歩近付けた真美には
    ホンマ頑張れ!って
    エールを送りたくなりました(T_T)


    そして弟・健介の話は
    ずっと読んでいたくなる出色の出来で、

    この話を軸に
    ドラマ化したら
    絶対面白い話になるハズなんで、
    どこかのドラマ関係者さん
    お願いします(笑)



    自分は家族を知らないで育ったけど、
    町に家々の明かりを見つけるとホッとします(笑)

    知らない家族の幸せそうな話し声や
    家の中の物音もまた
    なぜか懐かしい気分にさせてくれる。


    家族が灯す灯りは
    本当は
    そこに根をおろして
    生きていこうという
    決意の表れや家族の意志が、
    内側から
    家々を照らしてるんですよね。


    それを感じて
    人は心まあるくする。


    家々に灯る明かりは
    何があっても変わらず長く続いていく

    自分にとっては
    家族の象徴です。



    あと、綿貫家の親たちに腹を立てる人もいるかと思うけど(笑)、
    一人で食べるハーゲンダッツや
    インラインスケートでのドキドキも
    同世代として自分は激しく共感したし、

    40代の悲哀を感じて
    なんかみんなが
    愛おしくなったなぁ(^_^;)

  • 綿貫さんは四人家族。
    父、母、娘、息子の普通の家族。
    それぞれの視点からの短編。
    「ダリアの笑顔」真美はクラスでどのグループにも属さない子。自分に自信が持てない。
    ある日、母親が書いた真美の育児日記を見つける。それを読んで、どれほど自分が愛されて、大切に育てられてきたかを知る…
    真美ちゃんが本当のダリアの笑顔で笑えるようになれるといいね。
    ほっこり心があたたかくなる話。でも、育児日記をゴミに出すなんて…なんで?

  • 四人家族の綿貫家。父、母、娘、息子の日常を描いた連作短編集。

    私、最近、こういう四人家族の物語ってよく読むんですけど、でも、いつも読んで思うことは、家族といえども、それぞれにそれぞれの生活があるんだなー。ってこと。

    我が家も四人家族なんだけど、旦那や子供たちが家以外の場所でどんなことしてるかって、あまり知らないもんなー。

    この物語も、そんな四人が家族以外に見せる、それぞれの生活の一面を描いた作品なんですが、一番共感したのは、やっぱりなんといっても、母・春子の章。

    リアルすぎて笑えた。いや、リアルすぎるだけに笑えないかも。逆にー。

    でも、やっぱり、女40代、思うことは同じで、この先の人生に不安は付いて回るんですよね。

    人生の折り返し地点に立った今、これまでの40年と、これからの40年って、年月は同じだとしても、中身の濃さって、やっぱり薄まってくるのかな。って、まるで私と同じ思いが書かれてて、ちょっとビックリ。

    自分のことと、子供のこと、そして老いていく両親のことと、あ、時々ダンナのことも、考えることがいっぱいで、あー!って、なっちゃうそんなお年頃の40代のリアルが描かれています。

    その他の家族の話もとっても面白かったです。

  • 綿貫家の人々の四者四様の日常の切り取り、、。家族・夫婦・親子・姉弟としての繋がりはあれど、微笑ましさの血は争えない!?一人一人の個性は個性♪。

  • 図書館で借りた。
    やづき みちこ

    父・母・娘・息子の日常を描いた短編集

  • 四人家族の綿貫家。それぞれが現状に小さな不満や悩みを抱えながらも、お互いを支え合う日常を描いた物語。
    家庭が崩壊するしないの分岐点は、そこに「信頼」があるかないのかだと思う。平凡で特別なものは何もないのに、この綿貫家はとても輝いている。
    私の年齢的に、母・春子と父・明弘の章はとても共感できた。「ちん・まん」とか、「意味なしおちゃん」「やる気なしこちゃん」なんてツボだなあ。

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