この国。 (光文社文庫 い 35-10)

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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765781

感想・レビュー・書評

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  • 番匠と松浦の息をつかせぬ攻防戦が見応え抜群でした。
    相変わらず独自の設定を生かして書くのが上手いなぁと思う。それありきと言ってしまえば元も子もないが、それだけに留まらないスケールの大きさを感じる。

  • 一党独裁の管理国家。治安警察間の番匠と反政府組織の戦略家松浦。
    どんな形態の国家でも支持する側と反対する側が存在するのは不思議ではない。現行を是としているのが良いのか悪いのかなんだか良くわからなくなってしまった。
    それは置いておいて、二人の人間の頭脳のぶつかり合いには驚嘆する。推測し瞬時に対策を取り実行に移す、この素晴らしさったらない。敵にしたくない人達である。

  • “この国”の治安警察官と反政府組織の頭脳戦。
    公開死刑が国民の娯楽となり、小学校卒業時に将来が決められる。
    そんな国を守る側と、国に反発する側。
    国のためを思うがゆえの戦いの結末とは・・・。


    “この国”が具体的にどこなのかは示されていませんが、どうしても日本に置き換えて読んでしまいます。

    こんな国になったら…ありえそうな、怖いような。

    公開死刑や小学生の話、それぞれ独立した章で構成されているので、読みやすかったです。

    途中から私は反政府組織の応援をしている自分に気が付きました。

著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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