半熟AD (光文社文庫 あ 50-2)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765798

感想・レビュー・書評

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  • 番組制作会社の元ADで現在は無職の田野倉敦27歳が主人公の一種のお仕事小説。敦が居候の先輩岡本順正が始めた一般人相手の映像制作会社の手伝ううちに、天才的な歌声を持つ少女山口沙良と出会い、どんどん話が展開していく。
    少しご都合主義的な展開は気になったが、登場人物はいずれもどこかにくめないキャラばかりで、話の展開も山あり谷ありで最後はハッピーエンドという爽快な読後感の作品となっている。お仕事小説としても、テレビ局や番組制作会社、映像制作会社の仕事の様子が垣間見え、興味深かった。死にかけの犬の最期の姿を撮影するというエピソードでは、仕事のやりがいということについても考えさせられた。

  • 「書店ガール」シリーズの作者の著作。ネットの悪意の問題や、今のテレビ局のありかたなど色々と含む部分はあるけれど、「軽い気持ちで読めて爽快な気分になれるお仕事小説」と評することができる。この小説も爽快ではあるけど、好みとしては書店ガールの方が同意できる部分は多いかな。(現在販売業を仕事としている自分に置き換えての意見ですが)この本の言いたい事は最後の5行に集約されると思う。まさにその通り。明日からもがんばりますか。

  • 軽く読めて良いね。
    2016.2.20

  • 読み出したら最後迄一気に読んでしまうんだけど、読後にアレ?と思う所も結構有る

    歌を誰かに聞いて欲しいけど、顔を見られるのは絶対イヤ!
    それなら普通にyoutubeとかにUPすれば良いだろうに、敢えて
    ネット系のオーディションに口パクで参加とか

    そこに正当性はないので、後でどんな事を力説されても、説得力がなくなってしまうなぁ

  • さらりと読めて読後感も悪くありません。極端に悪い人たちが出てこないので安心して読める小説です。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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