- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334765903
感想・レビュー・書評
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〈本から〉
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最初に原文っぽいのを読もうとして挫折、現代版を読んでみた。
有名な本だし、どんなかなーと思ったら、けっこうドロドロしてた。概ね女性側からの苦情なんだけども、時代が時代だけに、まぁ控えめというか、なんというか。今では女性は化けてでなくても十分怖いから、時代に合わないのかも、みたいなおっさん臭い感想を述べてみる。
しかし大概において坊主が生臭いのが良いやね。これには全国坊主組合もニッコリ。 -
女性の視点で描いた雨月物語。
そもそも原作を読んだことがなかったので
ファーストインプレッションがこの作品で良いのかは
わからないが
ともかく一読した印象はとてもドロドロしていて
情念渦巻く世界だということだった。
あと、出てくる男性の大概がわりと碌でもない奴ら。
女性の恨みつらみで呪い殺されたりが多いが
さもありなんといったところ。
次は原作に手をつけてみるとしようか。 -
(2015.12.31読了)(2014.08.29購入)
【目次】
序
白峯
菊花の約
浅茅が宿
夢応の鯉魚
仏法僧
吉備津の釜
蛇性の婬
青頭巾
貧福論
著者インタビュー 歪んだ愛こそが怪談になるのかも
☆関連図書(既読)
「雨月物語」木原敏江著、中央公論社、1996.12.20
「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子著、角川ホラー文庫、2002.07.10
(「BOOK」データベースより)amazon
「魂は一日に千里を行ける」左門との再会のため、自刃し幽霊となってまで宗右衛門は約束を果たす(「菊花の約」)。怨霊となった妻から護符で身を守り、夜を明かす不貞の夫。あと一晩で物忌みは終わるのだが…(「吉備津の釜」)。江戸時代、上田秋成によって書かれた怪異小説の傑作『雨月物語』が時空を超えて蘇える!女性の独り語りによって、「女の情念」を色濃く描き出す。 -
新しい視点で志麻子さんが描く雨月物語。
序の妾と、それに続く「白峯」の妾が別人と思わずに読み進めてしまい、途中までこんがらがってしまってた。
それ以外はとても読みやすい。
新しい解釈ながらも、ちゃんと原作に忠実。
青頭巾はとても可愛らしく好きな終わり方。
少年を愛した住職も喜んでいることでしょう。 -
忘れられない一冊。さびしくて、えろくって、こわい。また読みたいと、ふと思い出した。
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そこそこ楽しめたが、原典に可能な限り忠実に寄せているせいか、読後に語りたくなるほどの魅力は感じられなかった。むしろ作者なりのぶっとんだ解釈で描いてほしかった。
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原典未読のため、比較はできませんが…。語り口調が若干くどい。あと「これこれこういう歌を詠みました」という形ではなく、歌は歌でそのまま載せて欲しかったです。意味は分からなくても、歌そのものの響きでしか感じられないものもあると思うので。