雨月物語 (光文社文庫 い 43-5)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765903

感想・レビュー・書評

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  • 〈本から〉

  • 最初に原文っぽいのを読もうとして挫折、現代版を読んでみた。
    有名な本だし、どんなかなーと思ったら、けっこうドロドロしてた。概ね女性側からの苦情なんだけども、時代が時代だけに、まぁ控えめというか、なんというか。今では女性は化けてでなくても十分怖いから、時代に合わないのかも、みたいなおっさん臭い感想を述べてみる。
    しかし大概において坊主が生臭いのが良いやね。これには全国坊主組合もニッコリ。

  • 女性の視点で描いた雨月物語。
    そもそも原作を読んだことがなかったので
    ファーストインプレッションがこの作品で良いのかは
    わからないが
    ともかく一読した印象はとてもドロドロしていて
    情念渦巻く世界だということだった。
    あと、出てくる男性の大概がわりと碌でもない奴ら。
    女性の恨みつらみで呪い殺されたりが多いが
    さもありなんといったところ。
    次は原作に手をつけてみるとしようか。

  • (2015.12.31読了)(2014.08.29購入)

    【目次】

    白峯
    菊花の約
    浅茅が宿
    夢応の鯉魚
    仏法僧
    吉備津の釜
    蛇性の婬
    青頭巾
    貧福論
    著者インタビュー 歪んだ愛こそが怪談になるのかも

    ☆関連図書(既読)
    「雨月物語」木原敏江著、中央公論社、1996.12.20
    「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子著、角川ホラー文庫、2002.07.10
    (「BOOK」データベースより)amazon
    「魂は一日に千里を行ける」左門との再会のため、自刃し幽霊となってまで宗右衛門は約束を果たす(「菊花の約」)。怨霊となった妻から護符で身を守り、夜を明かす不貞の夫。あと一晩で物忌みは終わるのだが…(「吉備津の釜」)。江戸時代、上田秋成によって書かれた怪異小説の傑作『雨月物語』が時空を超えて蘇える!女性の独り語りによって、「女の情念」を色濃く描き出す。

  • 新しい視点で志麻子さんが描く雨月物語。

    序の妾と、それに続く「白峯」の妾が別人と思わずに読み進めてしまい、途中までこんがらがってしまってた。
    それ以外はとても読みやすい。
    新しい解釈ながらも、ちゃんと原作に忠実。

    青頭巾はとても可愛らしく好きな終わり方。
    少年を愛した住職も喜んでいることでしょう。

  • 忘れられない一冊。さびしくて、えろくって、こわい。また読みたいと、ふと思い出した。

  • そこそこ楽しめたが、原典に可能な限り忠実に寄せているせいか、読後に語りたくなるほどの魅力は感じられなかった。むしろ作者なりのぶっとんだ解釈で描いてほしかった。

  • 原典未読のため、比較はできませんが…。語り口調が若干くどい。あと「これこれこういう歌を詠みました」という形ではなく、歌は歌でそのまま載せて欲しかったです。意味は分からなくても、歌そのものの響きでしか感じられないものもあると思うので。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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