感染遊戯 (光文社文庫 ほ 4-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766481

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第5弾やけど、姫川さんはほぼ出て来ない…
    姫川さんの周り、ガンテツさん、葉山さんらがメインの短編集。
    はじめは、バラバラやけど、パズルのピースのように繋がっていく。

    腐った官僚組織の悪を退治するという名目かと思いきや、やっぱり個人的に辛い事があった訳ね。いくら、官僚が悪いとは言え、自分の後悔したのをそっちに当たってる感があっては、大義名分が揺らぐ!
    でも、その方が納得感はあるな。

    こういう、ネットでの個人情報を含んだ公開は、今もあるから真実味はあるな。
    義憤に駆られて、処刑もどきな犯罪とかが感染していく〜
    この時代より、更に厳しくなっているとは言え…
    官僚さ〜ん!己を正して下さいね〜
    そうしないと感染が拡大しますよ〜

  • 姫川シリーズ5、短編集だが、姫川はほんのちょっとの出番だけ。いつも姫川にセクハラや恫喝するガンテツと元姫川班で若干の距離があった葉山がメイン。二つ前の短編集で殺人を犯したと姫川が看破した元刑事も登場。姫川から聞いたガンテツが、この元刑事を脅してこき使う。短編集ながら、一つの事件として続いて行く。ストーリーは面白いが、ガンテツが余りにも悪度過ぎて引いてしまう。

  • 誉田哲也さんの作品、ブクログ登録は4冊目になります。

    著者、誉田哲也さん、どのような方か、ウィキペディアで確認しておきます。

    ---引用開始

    誉田 哲也(ほんだ てつや、1969年8月18日 -)は日本の小説家。東京都板橋区出身、学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。代表作に、『ストロベリーナイト』をはじめとする映像化された「姫川玲子シリーズ」や『武士道シックスティーン』をはじめとする「武士道シリーズ」などがある。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚―。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる!姫川玲子シリーズ最大の問題作。

    ---引用終了


    展開が複雑で、ついていけませんでした(^^ゞ
    今後、著者の作品を手にとるか、微妙です。

    今まで読んだ「姫川玲子シリーズ」をまとめておきます。

    ・第1作 ストロベリーナイト (2006年刊)
    ・第4作 インビジブルレイン (2009年刊)
    ・第5作 感染遊戯 (2011年刊)
    ・第6作 ブルーマーダー (2012年刊)

    刊行時(2006~2012年)の著者の年齢は、37~43歳位になります。

  • 他の登場人物を短編にして丁寧に描写。事件で同じフィールドへ。→ブルーマーダーへ

  • 姫川玲子5作目。今回はガンテツ・勝俣が中心に事件を解決してゆくお話し。極悪非道で全く品のないガンテツの発する言葉は小気味よい。非加熱血液製剤をめぐる感染症が、人の恨みを拡大。いろんなところで恨みの感染拡大(パンデミック)を引き起こす。非加熱製剤の問題は、現在も救済が続いていて、まだこの問題は続いていることを忘れてはいけないと感じます。一方、登場場面がほぼないのに、姫川の人柄、カッコよさが伝わった。できれば姫川のハイキック!右ストレート!を見たかったな。今回のストーリーでは色々考えさせられました。

  • 姫川玲子シリーズのスピン・オフ作品。ガンテツ、倉田、葉山を中心とした中短編集かと思いきや、“推定有罪”で明らかにされる悲しき過去。官僚の腐敗した組織に対峙するには...。フーダニットとホワイダニットを巧みに織り交ぜた内容で伏線の回収も見事。一気読みでした。

  • 姫川玲子シリーズ第5弾。
    本作は姫川というより、ガンテツや葉山など脇を固めるキャラの物語。スピンオフ的な感じ。今回姫川はほぼ出てこない。しかし、キャラそれぞれが抱える背景・心情の描写により、飽きることなくサクサク読めた。

  •  姫川玲子シリーズ第5弾。本作は姫川玲子が主人公ではなく、姫川の元部下である葉山則之と、姫川と犬猿の仲であるガンテツこと勝俣健作が活躍するスピンオフ作品である。
     一見バラバラに起きたかに見えた複数の事件が、最後の最後に一気に結びつく展開はまさに圧巻。インターネットの掲示板を駆使しているところなどは現代的事件の骨頂と呼ぶべきもの。この犯罪の手口は現代に投げかける最大の衝撃なのかもしれない。人間の心の中に隠れている殺意が、ほんのちょっとしたことで一気に表面化してしまうものなのだなと実感してしまう。

  • 短編集かと思いきや、一冊を通してみると一つの長編作品になっていました。工夫されていますねぇ。

    姫川玲子は、ほとんど出てきません。そういう意味では、スピンオフ作品です。それでも、出てくるキャラに、それぞれ味があるので飽きることはありません。

    面白いです。

  • バラバラなストーリーのようで実は繋がっている。姫川玲子が主役でなくても面白い。この本を読んでから他の姫川ストーリーを読み返すと、脇役たちが際だって見えてさらに面白くなるかも。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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