ダンスホール (光文社文庫 さ)

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著者 : 佐藤正午
  • 光文社 (2013年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766603

ダンスホール (光文社文庫 さ)の感想・レビュー・書評

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  • ただでさえ私は活字をとおして今年、そう、特に今年、佐藤正午にメロメロだったのに、活字で音楽が鳴り(古内東子なんていう、私にとってなつかしの音楽も登場したもんだからなおさら)、いつものようにやんわりと物語がはじまり、口説かれるようにその物語にのめり込まされ、だまされるように文章に揺さぶられ、あっという間にハマってしまった。そんなふうに軽く心をもってかれてくようでいて、彼の小説は、人生の本質や真髄をついてくる。たまらないバランス。

  • 些細な偶然の出来事が人生を変える。運命に踊らせられているのか、それがその人の本質なのか。登場人物が不思議な行動をみせる短編集。
    五つの作品のうち四作品のタイトルに曲名が当てられ、その曲がまた微妙な選曲なのがもどかしい。誰もが知っているヒット曲ではないが、歌い手はほとんどの人が知っている。私はスピッツの「空も飛べるはず」しか知りませんでした。

  • かっこいい小説です。
    5篇の小説の微妙な機微に支えられたその「さり気なさ」がかっこういいのです。

    縁の薄い元ピアノ教師の葬儀である日記のことを知る。
    男が昔そのアパートに住んでいた女を訪ねてくる。
    バーで居合わせた客が昔あったダンスホールを探している。
    バーで一緒になった友人の妹に街で声をかけられる。
    配達をしていない店に頼んだ鰻重がなかなか届かない。

    こうした日常のなかでふと訪れた場面がきっかけで、主人公には関係がないのにちょっと気にかかり、思いがけない小さな行動をとってしまいます。

    その行動を先にあるのは、人間関係とまでいえない薄らとした人の連なりです。

    偶然の連なりの後、終盤に控えた見事などんでん返し。
    大スケールの舞台で丹念に紡ぎあげられるドキドキと必然。
    こうした長編は、材料、味付け、盛り付けの凝ったいわばごちそうです。こうした仕掛けに飽きてきました。

    この短篇集にあるさりげなさは、きっと何度読みかえしても飽きない味わいです。

  • 2013年12月19日(木)、読了。

  • 『愛の力を敬え』『空も飛べるはず』『ピーチメルバ』『ダンスホール』これが題名ですが、それぞれ曲を聴きながら読んでみると、どんなリンクになっているのか(なっていないのか)楽しめるかも知れません。

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