リロ・グラ・シスタ: the little glass sister (光文社文庫 よ 19-1)
- 光文社 (2013年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334766641
感想・レビュー・書評
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注)先に「遠海事件」を読んでいます。
これが最初の詠坂作品なのかどうかで評価はかなり変わるのではなかろうか。
少なくともわたしは。
あまりに物語的なキャラクターたちの会話には終始ハラハラさせられた。彼らは「役どころ」を心得すぎている。
そしてあのアクロバティックな展開。
早く電氣人間も読まなくちゃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校の屋上で死体が発見された。
校内の名探偵と呼ばれている主人公は、依頼人の無実を証明するために事件を調べ始める。
なぜ死体は屋上にあったのか。
依頼人と被害者の関係とは。
そしてまた新たな死人が・・・。
登場人物がなかなかくせのある人が多くて、意識が散ってしまうのか入り込みにくかったかなと。
所々、難解な単語や凝りすぎた表現が多くて…読みづらさも感じました。
結末は、いろんな意味で予想外でした。 -
ゲームが好きなので「インサートコイン(ズ)」を読んで、その続編を読んだつもりが実は「遠海事件」の続編を読まされる騙し討ちをされ、その前に最初のを読んでおこうと手にした一冊。
高校生探偵が高校生情報屋や高校生娼婦などとハードボイルドなやり取りで事件に挑む話。
この独特な世界観を何の説明もなしに誇張された表現で押し付けられ、それが「ギャグ」じゃないという拷問。
この世界も文体も、トリックを成立させる小道具という事なんだろうけれど…。
中高生が変わったミステリを書きたくて頑張ったかのような作品な印象。-
2022/08/24
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ブクログは色んなモノの感想を書けて楽しいですね。
以前は「竹茗堂 ウス茶糖 300g袋入り」なんてのも登録してみていたりしました♪
...ブクログは色んなモノの感想を書けて楽しいですね。
以前は「竹茗堂 ウス茶糖 300g袋入り」なんてのも登録してみていたりしました♪
コメントありがとうございます。2022/08/30 -
2022/08/30
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雰囲気やキャラクターもどこか好みではないし、このトリックも正直使い古された感じが...
もちろん使い方次第ではあるんだろうけど。
ただ、そこを誤認させることで自然と犯人から外れるっていうのは悪くはないと思う。
時計のトリックもよくあるって感じ。
この作品はそんなにハマれなかったが、とりあえず詠坂さんの他の作品も読んでみたい。 -
久し振りに再読。ネタは憶えていたが、想像の中にしかなかったシーンも。それが良い本というものだ。叙述トリックのひとつは割と早めに解ると思う。探偵が先か事件が先かという命題の後に哀しみ。ハードボイルドのパロディにもなってた。
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高校生の探偵「私」はハードボイルドなヘビースモーカー。売春している子もいれば盗撮をして強請りをする子もいる。情報屋までもちろんすべてが高校生。学園ミステリでくくるには変な違和感を持ちながらそれでも読まされてしまいます。巧妙に隠されていたものについては途中で想像できますが、○○が○○であり、○○○でもあって○○だなんて!題名まで含め上手くできてると感心してしまいました。有名作家さんたちが絶賛のこれ、デビュー作なんですね。当然好みは分かれそうですが、しっかり「新本格」です。他の作品も是非読んでみたいです。